毎日泣いてばかりいた10人部屋生活は、僕の最大の財産だ。#132
自分の過去を振り返って、なぜそうなったのか。なぜうまくいかなかったのかを言語化することは大事だ。
もちろん振り返ることは、時には辛いこともあるけど、ちゃんと向き合って言語化ができれば、その辛い経験は今の自分にとっての最大の財産になる。
自分にも、過去にうまくいかなかったこと、暗闇の中をもがくような気持ちで生活してたことがある。
今日は特に辛かった「10人部屋の寮生活」のことを振り返りたい。
毎日辛くて泣いていた、大学時代の寮生活
まず思い出すのが、大学時代の寮生活だ。
ちょっと変わった寮で、10人1部屋で共同生活をするというチャレンジングな寮だった。
まず言っておくと、寮のコンセプトや考え方は素晴らしいと思う。
10人で1年間生活するとなると、相手を尊重しないと自分が生活できないし、自分の意見もちゃんと言わないと、苦しくなってしまう。
そして生活を密にするからこそ、唯一無二といって良いくらいの友情もできる。
実際に羽を得たように、寮生活を謳歌する人もたくさんいた。
自分はというと、全く楽しくなかった。
とにかく距離感が近すぎる生活があっていなかったし、毎日苦しくて辛くて自分のスペースで泣いてばかりいた。
自分を曝け出せなかった
なぜあんなにも辛かったのか。
それは自分を曝け出すことが極端に苦手だったからだ。
先ほども述べたように、10人部屋において最重要なことは「自分の考えを伝えること」
生活を共にすると、誤魔化せなくなるのだ。
自分はとそれができなかった。高校まで誤魔化してきたからだ。
相手に気に入られようと、自分の考えを曲げたり、
嫌なことがあっても、取り繕って相手に伝えなかったり、
常に相手に合わせてきた。
自分の考えを伝えないと、自分自身を苦しくさせる。
これを痛感した寮生活だった。
自分のことを知れた
最初の半年間は、特に苦しかった。
それでも人間は不思議なもので、半年もいるとだんだんと環境に適応してくるものだ。
自分も自分の意見も少しずつ言えるようになったし、
本当は今死ぬほど辛いということも、初めて友達に言えた。
初めて辛いと言えた時のことは、今でも覚えている。
10人の寮生の中でも、こいつなら聞いてくれそうだ。という人を自室に呼んで打ち明けた。
本当は寮生活が苦しくて仕方ないこと。
自分だけ楽しくできなくて、寮の雰囲気を悪くしてしまっているのではと思っていたこと。
どうすれば良いのかわからず、自室で泣いてしまっていること。
自分の言葉で、吃りながら、打ち明けた。
そしたら、その友達はちゃんと受け止めてくれて、「それで良いんだよ」と言ってくれた。
自分の気持ちはちゃんと言わないと、何も進まないし、反対に停滞してしまうということを痛感した。
今に活かす方法は
この経験をどう活かせば良いのだろうか。
まずは
①自分はそもそも意見を言うのが苦手ということを自覚しておくことだ。
自覚しておけば準備もできるし、対策も打てる
②あとは大人数よりも少人数での作業を選ぶことだ
寮生活の時に大人数が苦手ということは嫌というほど学んだ。これは自分の性格上の特性だ。
③いざという時には、「嫌」もしくは「こうしたい」ということを伝える
伝えないと、前に進めない。停滞する。自分のために伝える。
こんな感じだろうか。
これができれば、あの寮の経験は今の自分の財産になったと言えるだろう。
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