「一人称での完結」を理想とする生物系院卒エンジニアがFinatextにジョインした理由

初めまして、FinatextのShibakiといいます。

Finatextにエンジニアとして入社して3ヶ月が経過したので、入社エントリーなるものを書いてみようと思います。「いろんなエンジニアがいるんだなー」くらいの気持ちで読んでいただき、少しでもFinatextに興味を持って頂ければ幸いです。
 

この記事でお伝えしたいこと

この記事では以下のような事を通して、FinatextやIT業界の魅力・可能性などを伝えられたらいいなと思っています。

  • 自分自身の簡単な経歴

  • Finatextを選択した理由

  • Finatextでの業務と自身の今後について

  • Finatextを選択した結果


突然ですが、以下のような事を感じたことはないでしょうか?

「自身の市場価値向上の為、日々自己研鑽しているけれど、あまり成果に紐付いていないのではないか?」

私はIT業界に足を踏み入れてから暫くの期間、この状態が続きました。自分だけでなく、未経験でIT業界に入った人に多いと思うのですが、最初は「わからないことがわからない」という状態に陥るのかなと思います。
要は「努力したくても努力の方向性がわからない」ので、自分の場合はかなり遠回りをして、今のステータスに辿り着いたと思います。なので、自分と同じような状況になっている人を可能な限りサポートしたいという想いで最近は行動しています。

Finatextは金融系でありながら、モダンな技術を使用していますし、内部のIT人材も優秀だと思っています。このような環境は非常に珍しく、もっと世間に知られていても良いと思っています。ただ、現状はそうではなく、実際、自分はFinatextの存在はエージェントに紹介されるまで知りませんでした。
優秀なIT企業の知名度が高くないという、この現状を少しでも改善できることを願っています。そのほうが、FinatextにとってもIT人材にとってもIT業界にとっても良いことだと思うので。 

これまでの経歴

学部では化学を専攻していたのですが、再生医療に興味を持ってからは独学で生物学を学習し、学士では「血管の収縮メカニズム」に関する研究をし、修士では「正常細胞と癌細胞の識別」に関する研究に取り組んでいました。
修士の研究の目的は再生医療を産業化することでしたので、「産業化」を考慮すると、ITは必要不可欠なスキルだと思い、IT業界に足を踏み入れました。
就職活動をしていた時、IT業界については無知でしたが、IT業界が独立しやすい業界であることは何となく理解できました。その為、IT業界を選択したからには「中小IT企業と同等のことを一人称で完結できるようになろう」と安易に思いついた記憶があります。
これまでの自身の経験上、目標を決めなければ具体的に行動しないだろうと思い、大まかにシステム開発とバックオフィスの2軸で目標を設定しました。

設定した目標

  • システム開発:一人称でゼロからシステムを構築するスキルを習得する

  • バックオフィス:法人運営で必要最低限のバックオフィスに関するスキルを習得する

社会人になるまで、PCをほとんど触ったことがないというくらい、ITについては無知だったので、システム開発については、最初は「わからないことがわからない」という状態でかなり苦戦しました。ただ、もがいた甲斐もあり、社会人2年目くらいから、どのように行動すればいいのかなんとなくわかってきました。
具体的には、アウトプット(ゴール)を先に決め、アウトプットを出す為に必要最低限の基礎だけ習得し、アウトプットを作るという方法を採用しました。この方法には賛否両論あると思いますが、私はこの方法を実践することにより、未経験からフルスタックになることに成功しました。
バックオフィスについては、社会人になった時に設定したマイルストーン通りに行動しました。具体的には以下のようにマイルストーンを設定しました。

IT業界選択時に設定したマイルストーン

  1. 入社5年目以内に独立(個人事業主)

  2. 30歳までに法人設立(法人化)

  3. 35歳までに二つの事業を黒字化

  4. 40歳までに「IT*〇〇」を実現

  5. 死ぬまでにEnding-Agingを実現

今のところはなんとか計画通り進んでいます。といっても、全て期限ギリギリになってから行動していますが。
例えば、社会人4年目に個人事業主として独立していますが、スキル的には全然未熟でした。インフラ関連はよくあるサーバーの構築が一人称で可能かな?というレベルでしたし、コーディング関連は業務でもプライベートでも全くやったことがない状態でした。ただ、期限を決めていたので、行動せざるを得なかったという感じです。
なので、個人事業主として独立してからは、「スキルを高めるためにはどう行動すればいいか?」ということを優先して行動しました。元々インフラの領域で仕事をしていたので、以下のように戦略を立てて、スキルを高めていきました。

開発スキルを向上するためのSTEP

  1. インフラ設計/構築 -> VMware/Hyper-V, EC2, LAMP/LEMP など

  2. インフラ開発 -> Python/Node.js/Bash, Lambda/SFN, AWS SDK/CLI など

  3. WebAPI開発 -> Serverless Framework, DynamoDB, AppSync/Lambda など

  4. WebAPI開発 -> Serverless Framework, RDS/RDS Proxy, Lambda, API GW など

  5. WebAPI開発 -> ECS/EKS, Aurora, ALB, ACM, Route53, SSM など

  6. Frontend開発 -> Angular/Vue.js/React, Gatsby, S3/Netlify など

  7. プロジェクト管理 -> ウォーターフォール/スクラム開発など

開発自体は不得意ですが、一般的なシステムであれば一人称で開発可能だと思います。実際、直近のプロジェクトでは、一人でゼロから商社向けのIoT関連Webシステムを開発しました。一人称で対応可能な業務の具体例は以下の通りです。

一人称で対応可能な業務例

  1. ReactやVue.jsなどを用いたFrontend開発

  2. Node.jsやPythonなどを用いたWebAPI(REST/GraphQL)開発

  3. IaCを用いたCI/CD環境やバッチ処理基盤や統合監視基盤の開発

  4. Jiraなどのツールを用いたVelocityの計測やPM業務全般

  5. IT未経験人材のフルスタック化 

なぜFinatextなのか

正直に言いますが、給料、業務内容、技術スタックではないです。

単純に人です。

具体的にいうと、FinatextホールディングスのCEOの林さんとCTOの田島さんです。お二人と話しながら、「彼らと一緒に仕事がしたい!」と切実に感じたからです。今までの行動を振り返ってみても、結局のところ、私は「お金や地位よりも誰に貢献したいか?」が重要なのだなーと再認識した瞬間でもありました。
金融系のプロジェクトには何度か参画したことがあるので、様々な制約があることはわかっていました。今のプロジェクトでもモダンな技術を用いた開発はできますが、制約がある中で工夫して開発しているだけなので、開発における自由度を求めるならば、他の会社を選択するべきだったと思います。

でも、自分はFinatextを選択しました。

このあたりの話を詳しく聞きたい方がいたら、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう。

現在の業務とこれから

 現在は某メガバンク向けのモバイルアプリ開発プロジェクトに参画していますが、いわゆる「何でも屋さん」です。基本的には、自分よりも有望な若手が開発系のタスクに注力できるようにし、自分はその他の雑務全般を引き受けるといった感じの動き方です。
自分もまだまだ未熟ですし、成長余地があるとは思っています。ただ、エンジニア組織としての成長や、社会全体でエンジニアが不足していることを考えると、自分よりも若く優秀で将来性がある人材に、自分が保有しているノウハウを引き継いだ方が良いと思っています。
プライベートで何人かとメンター/メンティーの関係を構築し、IT人材の育成に着手をしているのですが、Finatextにおいてはまだ着手できていないので、できるだけ早く時間を確保し、「IT人材の育成が可能なIT人材の育成」に注力したいです。

因みにメンティーに何か物事を教えるので、メンターが日々自己研鑽するのは、メンターにとって当然のことだと思っています。あと、アウトプットは最大のインプットなので、教えることはメンター自身のスキルを高めることにも繋がっていると思っています。
教える内容も巷に出回っている一般的な情報ではなく、可能な限りクローズドな情報、実際の現場で求められる生きた情報を教えるように心がけています。

この3ヶ月で感じた、Finatextの特徴

Platform Teamとしての上場までの約3年を振り返る

入社する前にCTOの田島さんが記載した上記のTech Blogなど色々と見ていたので、技術力、特にBackendが強そうだなと思っていましたが、予想通りでした。
入社時のPC周りのセッティングの時点で、技術力の高さを感じました。具体的に感じたのは以下の項目です。

  • MDMツールを使った端末の管理

  • EPP/EDR/VPN/Password Managerなどセキュリティ関連ツールの選定/設定

  • Slackなどのコミニュケーションツールの設定/運用/命名規則

  • セキュリティインシデント関連運用

入社して1時間程度のセッティング作業において、ここまで感じ取ったのは初めてで、この時点で、Finatextを選択して間違いじゃなかったと感じました。
あと、自分が参画するプロジェクトの概要は面談時点で大まかに聞いてはいたのですが、「本当にモダンな技術を用いて開発をできているんだ!」と思いました。

使用している技術スタック

  • AWS(EKS/ROSA/S3/CloudFront/WAF/Route53/ACM)

  • Firebase(FCM/Analytics)

  • OpenShift(Minikube/Kustomize/Istio/Kiali/Prometheus/Jaeger/ArgoCD)

  • Server Side Kotlin(Ktor/Exposed/Kotest/Koin)

  • Flutter/InAppWebViewPlugin/Provider

  • Vue 3/VueCLI 3/CompositionAPI/VueRouter

  • TypeScript

  • Terraform

過去に某メガバンクのプロジェクトでインフラの要件定義/設計/開発周りを担当していた為、金融系には様々な制約があることは知っていました。その金融系で、このようなモダンな技術を用いて開発しているプロジェクトはかなり珍しいと思います。OpenShift単体だけでも使っているプロジェクトはあまりないはずなので。
金融系のプロジェクトだと顧客側で独自に用意しているツールを使うことが多いですが、それらのツールはかなり年季が入ったツールであることが多く、オンプレミスありきでクラウドネイティブの構成に対応していなかったり、UI/UXが今時の構成になっていないという可能性が高いです。ただ、それらのツールにおいて考慮されている項目自体は非常に勉強になると思っています。実際、システム自体の設計書や運用保守・セキュリティ周りの資料は非常に勉強となっていて、他のプロジェクトにも適用可能だと思っています。
モダンな技術を金融業界で求められるレベルで開発できて、尚且つ、社内の優秀な人材からフィードバックや関連するナレッジを共有してもらえる。
このような環境は、非常に有難いと感じています。
元々、Finatextを選んだ決め手となったのも、おそらく、このような環境だろう?と思ったからなのですが、想像以上に有難い環境で非常に助かっています。

技術スタックについてはこちらの記事にも纏めていますので、もし興味があれば、見てみてください。


成長したいエンジニアを求めています

 Finatextというより、個人的には「努力の方向性が曖昧な状態で自己研鑽」している方を求めています。
できれば、「努力の方向性を間違えずに努力した人は報われる社会」にしたいと自分は思っているので、そういう方であれば、自分は24/365でサポートしたいです。
ただ、私一人が育成できる人材の数は限られているので、「IT人材の育成が可能なIT人材の育成」に注力したいと思っています。そうすれば、雪だるま式にIT人材を増やせると思いますし。

偽善者と言われるかもしれませんが、今の私が存在しているのは人間社会が存在するからであり、であれば、人間社会に何らかの還元をした上で、自身の一生を終えたいと思っています。
現代の人間社会はITを軸として成り立っている為、「IT人材の育成が可能なIT人材の育成」は、非常にわかりやすい人間社会への還元方法だと考えています。


このnoteを通してFinatextに少しでも興味を持ってくれたエンジニアの方、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。
 
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また、努力しているけどなかなか成長実感が得られないという方、IT人材の育成にお悩みの方は、宜しければ私のTwitterまでご連絡ください。
 


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