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自己紹介その2

どこの誰だかわからないただの主婦の自己紹介にスキしてくれる人がいて嬉しかったです。ありがとうございます。

というわけでその2でございます。
社会人時代の私。無事異動を果たして配属されたカタログ編集部門。カタログはファッション編、こども編、雑貨編、インナービューティ編、手作り雑貨編と多岐に渡っていて、私が最初に配属されたのはファッション編でした。雑誌に出ているモデルさんやヘアメイクさん、スタイリストさん、カメラマンさんとお仕事ができるという若者には嬉しい花形部署(たぶん)で、張り切ってガンガン働いていた私。そんな私を可愛がってくれて、指導してくれた5個上の先輩がいました。アシスタント的な位置で、自分の仕事とその先輩(Aさんとします)のお仕事の手伝いもやっていました。Aさんはおしゃれ大好きな派手目の5歳ぐらい年上の女性で、仕事ができてコミュ力も高く、頭もいいから話術もすごい。でも一癖あって、会社の経費を使って化粧品を買って私物化したり、遊ぶ予定に小さな仕事をくっつけて東京出張したり(ほとんど遊び)なかなかのワルでした。そういう部分がすごく嫌だったのだけど、とっても良くしてもらっていたので、その狭間でジレンマに陥っていた私。まあでもお仕事ぶりは素敵で、尊敬する先輩でもありました。

そんなこんなでお仕事続けていたある日の事、神妙な面持ちでやってきたAさん。なんとファッション編からインナービューティ編の編集長になるように辞令があったとか。で、それだけじゃなくて、私を道連れに連れていくと!えええーーなにそれどういう事。私ファッション編やりたいんですけど。しかも聞いてみると自分はなんとかファッション編を少しだけ担当させてもらうくせに私は完全にインナービューティ編へ。なんだそりゃ。ショック計り知れず。でもでもそんな事ない!面白い事いっぱいあるはず。未知の領域美容部門も頑張ってみようと前向きに思い直してインナービューティ編で下着や化粧品のカタログ作り。やってみたらけっこう面白くて。ファッションでお願いしていたスタッフをインナービューティでもみたいな動きも出て、おしゃれなカタログを作るのが楽しくなってやりがいも感じていました。編集長のAさんはいつか私にインナービューティ編を任せるからとか言い始めていたので、私もここで長くやっていくぞという気持ちになっていたそんな頃に事件が起こりました。

巷ではギャル向けの赤文字系雑誌が全盛期で、会社としてもギャルに力を入れていこうと新刊発足の話が浮上。そこにAさんがまた抜擢されたと。そしたらですよ。ギャルファッションが嫌いなAさんは、また私を人身御供のように推薦したとか言ってミーティングから帰ってきて、一言私に言い放った言葉が「逃がさないから!」。こわー!何それ!私が今まで頑張ってきたの、この人のためじゃないんですけど!!ああ、今ならいっぱい言い返せる図太さも強さも兼ね備えている私ですが、当時はそうじゃなかった。ショックだった。虚しくなって、もう頑張れなくなって、完全に心が閉じた。会社でも人と口を聞かなくなり、笑えなくなり、黙々と仕事をこなすように。そんな変化に気付いて声をかけてくれる人もたくさんいたけれど、でもあなたたちにもどうにもできないでしょっていう気持ちで、毎日仕事していた気がします。そもそもAさんを信じてついて行ってた自分が悪いんだしみたいな気持ちもあったと思う。自分を責めて反省していた…。

そしてある日、全社員のイベントかなんかがあって面倒なので会社を休んだら、そのまま会社に行けなくなりました。起きられない、夜寝られないで朝晩逆転。あっという間におかしなことに。あれ?これって私病気なの?流行りのうつ病みたいな?と。暗黒期突入。まさか自分がそんな事になるなんて思っていなかったなあー。

入社後4年目ぐらいのお話。

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