「私たちぬきで決めないで」障害者権利条約審査
国連の障害者権利委員会は、各国が障害者権利条約を守っているか、審査することになっています。8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部で、日本政府が初めてこの審査を受けました。
国連の審査は、政府側だけでなく、当事者団体側の意見も聞いて、勧告が行われます。焦点は、インクルーシブ教育、精神医療、障害のある女性への複合差別撤廃、旧優生保護法の被害者支援。
審査に合わせて、日本の障害者や家族、支援者が100人ほどスイスに渡航しました。当事者の声を伝えるためでした。
「私たちぬきで決めないで」を合言葉に作られた条約だからこそ、審査においては当事者の声を大切にすることになっています。政府側から「権利委員会は団体の話をうのみにしている」という不満が漏れることには呆れますが…。
国連での委員会のアーカイブを以下で閲覧可能です。
国連勧告に関する公式ドキュメント
ところでこのニュースのコメント欄には1600件以上のコメントが来たのですが、「障害者にこんなにひどいことをされた」「障害者の権利ばかりではなく健常者の権利を考えて」という否定的・敵対的なコメントばかり、もはやどれを報告という次元ではなく、コメント欄そのものを閉鎖した方がいいほど。
ヤフーに「コメント欄を閉鎖してほしい」と問い合わせたのですが、「コメント欄閉鎖は承っていません」。
ヤフーニュースで障害者問題のニュースには差別的コメントが殺到するところ、「これも自由な言論のあり方のひとつ」とされて誤解を強調する見方に影響される・深く信じ込む人が現れている、差別や生きづらさをなくしていこうとする人がコメント・閲覧しづらくなってるのも、深刻な問題です。
1人で問い合わせるだけでなく、複数人で問い合わせていくのがいいのかな…。
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