「直感」文学 *ずっといられるなら、その不可視な中で。*
何を考えていったら答えが見えるのだろうか。
僕は今、そんな不可視な場所にして、その”見えるか見えないか分からないもの”を相手に、思考を続けていた。
どこを、どのように、どうすれば、その場所に行けるのだろうか。
そして、それが見えた時に、僕は何を思うのだろうか。
答えがないからこそ、今はまだここにいることができる。
答えを知ってしまったら、僕はもうこの場所にはいられないかもしれない。
それでも、僕はその答えを知りたがってしまう。
それがたとえ僕によって快くないものだったとしても、僕にとっての”害”となるようなものだったとしても、僕はそれを知りたいと願い、そしていずれはそれを知ってしまうのではないか。僕の自身の意思で。
「ミユキ」
僕は声を出した。
偶然街で出会ったそのミユキという女性は、クリスマスの今日、僕の知らない男性を手を繋いで、楽しそうにはしゃいでいた。
これが勘違いであると切に願った。”これ”っていうのは、”ミユキが僕の彼女である”と昨日まで当たり前に思っていた事実のこと。
*********************
アマゾンKindleで各種電子書籍の販売をしています。↓
https://furumachi.link/kindle/
その他短編小説はこちら↓
■古びた町の本屋さん
https://furumachi.link
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?