「直感」文学 *久しぶりの晴れ間*
雨が降り続いた一週間が終わり、ようやく晴れ間が覗いた。
一週間ぶりの晴れは、なぜだか私の心を穏やかにし、その安定の中へとゆっくり引っ張っていくのだった。
雨は好きなのに、雨が好きなのに。
「やっと晴れたわね!洗濯物溜まってるんだから!」
お母さんは嬉しそうに、洗濯かごの中の衣類を洗濯機に詰め込んだ。
「天気も良いし、打ちっ放しでも行くかなー」
お父さんは、久しぶりに重い腰を上げているみたい。
「え?別に。家でゲームするだけだけど」
弟には外の天気が晴れだろうが、雨だろうが、関係ないみたい。
「キョウコ!あんたはどうするの?」
お母さんが私に問う。……さて、せっかくの晴れ。どうしようかしら。
日曜日の朝。私はとりあえずパジャマを脱ぎ捨て、曇り空の下で乾かした、少し湿り気のあるTシャツを着た。
***アマゾンkIndle unlimitedなら読み放題!***
読み放題はこちらのページ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?