「直感」文学 *十分な落ち着き*
雑多とした風景が目の前に広がっている。
ここは大して高いとも言えない3階。
ビル群がひしめき合い、それぞれが煌々と看板の明かりを灯していた。
待ち合わせまではまだ十分に時間があるから、僕は近くにあったこのカフェで時間を潰していた。
やりかけの原稿を仕上げてしまいたいたかったこともあったし、なにより落ち着く場所で一息つきたかった。
ここはそんな僕の気持ちをくみ取るように静かで、十分な落ち着きを与えてくれた。
窓際のカウンター席に座り、一面窓ガラスになっていたそこから見えるその風景は、雑多としながらも、僕を落ち着かせる一つの要素になっているようだ。
時間までまだ30分ある。
まだもう少し、この雑多とした風景を眺めよう。
原稿に手が付かないけれど、今日はそれを優先したいと思う。
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