ペア活動は生徒も先生も同じ!取り入れた方がいい理由とは
今年は横並びで授業を受け持っているクラスのコンテンツは相談しながら私が概略を作り、Canvaで共有してカスタマイズしてもらっています。生徒に考えさせるのが好きなので、江藤の授業はTPS(Think-Pair-Share)が多くなりがちです。その分、時間も多くかかります。また、授業に本格的に入る前に英語の基本構造を徹底して叩き込むため、その分スタートも少し遅れます。
英語基礎の基礎、どこからやる?
英語の「並べる感覚」を大事にしたいので、生徒に考えさせながら進めます。例えば、配置によって意味の変わる句。それぞれ自分で考えるだけではなく、生徒にあてる前に生徒同士で考えさせます。この場合だと、running in the parkは上からそれぞれ、名詞、形容詞、副詞ですね。
一つめは文の先頭の名詞だから、主語で「は」をつけて訳す。二つめは文の先頭の名詞がthe boyで「は」をつけて訳す。主語と述語の間は基本名詞の説明。三つめはカンマまでで文に必要な要素が揃っているので残りは状況説明。とこんな感じで進めていきます。
ペア活動、何のため?
さて、今日若手の先生と話していたら、どうも私の方が遥かに時間がかかっている様子。うーん、困った。聞いてみると、どうも私がペアでの時間をかけすぎているようだ。。。
で、ペア活動って一体なぜするんだろうという話になったのです。そもそも一斉授業で先生が説明してしまえば授業はサクサクと進むはず。でも、なぜペアにこだわるのかについて考えてみました。横並び私がペア活動を使う理由は多分3つあります。
一つめは、気兼ねなく間違えられること。先生に指名されて答える場合は全員の前で間違えるのは少し気が引けます。でも、ペアだとあまり気にせず伝え合うことができます。
二つめは、その派生ですが、全体で発表する前にペアと確認しておくと、少しだけ自信を持って答えられるから。なので、「ペアで確認してみよう、その後当てていくよー。」というパターンもあります。
三つめは、違う考えやものの見方を知って自分の考えも深められること。毎回ではないかもしれませんが、自分と違う考え方を知ることはプラスになります。
Canvaはテンプレをシェアしてカスタマイズ
横並びのチームもまた、常に話し合っています。別に範囲さえ進めばそれでいいのですが、私は対話を通して知見が深まると思っています。授業の骨子は話し合い、Canvaでスライドとプリントを江藤が作ります。でも、シェアするときはテンプレート。
「共有」→「もっとみる」からの「テンプレートリンク」です。
これだと、元のファイルを変更することなく、自分が変えたいところだけ変えて使うことができます。
ここでも、他の先生方と話すことで、違う考えやものの見方を知って自分の考えも深められます。また、毎回ではないかもしれませんが、自分と違う考え方を知ることは確実に自分のプラスになっています。生徒と同じですね。
さいごに
自分が20代の頃を振り返ってみると、誰も何も見せてくれず、教えてくれず、仕方ないので机の上のプリントをこっそり見たりとか授業の時に廊下に立ってじっと聞いたりとかしていました。高校時代に英検一級に合格するほどの高い運用能力はありましたが、教えることに関してはゼロスタート。
それに比べると、今一緒に仕事をしている20代30代の先生方はすごい。その姿勢や考え方をとても尊敬しています。そして、ただ授業をなんとなくするのではなく、共に作ることで全員でコースの生徒を育てていく楽しみもあります。
また講座で今の授業についてもシェアしたいと思います。オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。いつかお会いできるのを楽しみにしています。
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