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昨日生徒に注意されて今日の授業は変更。やりたくない授業はやるべきじゃない。

生徒の個人面談で、痛いところを突かれました。「先生、英語表現の授業ほんまに面白くないんですけど。なんならいまだに5文型のやつもわからないですし。第一こう言うコースなんだから、英語以外も英語でやればいいんじゃないですか?!」

いや、ごもっとも。この授業は横並びでしかも習熟度別。生徒が移動するので、なんとなく相手の先生に合わせた文法教材ベースの授業になっていたんですね。(本は尊敬する大西先生のあの本。文型ベース、キモチベースのところが好き。)

多少のチャレンジはしていたものの

今年は音声重視。チャンツを入れたり、体で表現を入れたりはしていました。例えば、文型のところは毎回音楽に合わせて唱えてみたり、チャンツを作って体の動きを生徒に付けてもらったり。でも、やはり違うんです。生徒が表現する、と言うことをさせていないと心が錆び付いてしまう。毎回スライドも工夫してやっていましたが、生徒は受け身だし文法教材を解いていく流れ。なんとなくこちらの気持ちが伝わっていたのなら申し訳ない。

コースの特性

今受け持っているクラスは、英語力重視でかなり恵まれた学習環境にあります。Com英語の方はNational GeographicのKeynoteを使っていて、ネィテイブとのTTです。ほぼ英語で勧められています。また、英会話の授業もネィテイブの一人持ち。英語だけは全てクラスを半々の習熟度別にしていて、生徒は割と英語に耳慣れていると言う印象です。高校1年で、検定試験で言うと準二級は半分が持っているが、二級はまだまばらです。

学んだことを使って遊ぶ!

さて、今日の授業ですが早速大幅に変更してみました。今やっているのは動名詞。慣用表現が多くあります。そこで、ペアでスキットを制作してみんなの前で演じると言うことにしました。

評価項目は以下の通り。思いつきですが、ホワイトボードに書いておきます。

・全ての文に主語と述語がある
・動名詞の慣用表現を最低三つ使う
・Settings (状況や登場人物を設定する)
・話の流れが唐突すぎない
・時制に気を付ける

ただスキットを描かせるだけではなく、何を持ってよしとするのかはかなり具体的に示します。これがあると、生徒も安心して制作に取り組むことができます。

また、三観点も非常に付けやすい。上記の5点で思考力判断力を5点満点でつけ、主体性についてはどれだけ協力していたかや、積極的に質問したか、相手によく伝わるよう練習して取り組んだかなどで3点満点でつけました。また、ペーパーを見れば知識理解はすぐに分かりますね。生徒はよく取り組んで、なかなか面白いスキットがたくさんできました。

文法の問題説明時間を半分に…

当初、動名詞の完了形や受け身、否定の問題を解答解説しようと思っていましたが、それは時間を半分に。むしろ、そこででてきた疑問点を中心に明日の授業の組み込むことに。そして、明日はまた別の切り口でのCreationを行います。

さいごに

今日はそもそも健康診断が午前中あって、生徒も疲れ切っていた日。そんな時に拷問のような授業をしなくてよかった(笑)授業は生徒の様子を見て大体の大枠をアレンジしながら進めますが、昨日くらいバッサリ行かれると潔く変更ができるというもの。生徒の最後の一言が忘れられません。

私:英語表現はそもそも生徒に表現させる授業であるべきなんだよね…
彼女:全然表現させてもらってません!

やっぱCreation=Identity。盟友和田さんの言葉を思い出し、また一歩進めそうです。

ちなみに9月の最後にはMeetとFlipgridを使ったスピーキングテストをする予定。Meetはペアでのパフォーマンステスト。(定型のスキットをアレンジ、もしくはオリジナル)Flipgridは比較対照のエッセーをスピーチにするパフォーマンステスト。どんなものがでてくるか楽しみです。

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さあ、印刷して寝よう。

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