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子ども時代にこそ、良質な学びのインプットを

大阪には国立民族学博物館があります。子どもの頃、ここが大好きで大好きで、何十回も実家のあった箕面市から自転車で通ったものです。一周回るとゆうに三時間はかかる広さ、膨大なコンテンツ、ワクワクしながら歩いたのを覚えています。もちろん、我が子たちとも何度も行っています♪ 親がぶっ飛んだ科学者だったゆえ、なかなか稀有な教育を受けてきているエトーですが、今日は、自分自身が受けた教育の中でどんなインプットをしてきたのかシェアしますね。

国立民族学博物館で世界に触れる

国立民族学博物館(みんぱく)は、文化人類学・民族学とその関連分野の大学共同利用機関として1974年に創設され、1977年に大阪・千里の70年万博跡地に開館しました。膨大な資料に加え、こどもの頃は「ビデオテーク」にハマったものです。いわゆる映像コンテンツで、学芸員の方が世界中から集めた貴重な映像が残っています。誰でも自由にブースで視聴できるようになっています。今では当たり前のことですが、当時はまだ1980年代。子ども心に世界の果てに思いを寄せ、期待が膨らんだものです。

比較的小さなお子さんでも、散歩がてら回るのもよいです。特に真夏は涼しいし、真冬も人が少なくなるのでオススメです。我が家の子どもたちは言語の展示が好きで、"桃太郎"を日本中の方言で読み上げたものや、"はらぺこあおむし"を世界中の言語で読み上げたものを小さい頃から聞いていました。他にも家屋のミニチュア、楽器や衣装など、大人が見ても十分楽しむことができます。

下記サイトから館内を実際に巡ることができますので見てみてください。

雑誌"Newton"や"子供の科学"で良質なサイエンスに触れる

実験やものづくりも大切ですが、そちらは別の機会にするとして、必ずしも子ども用にカスタマイズされていない情報をポンとリビングに置いておくのはどうでしょうか。実家にはNewtonが創刊号から全て揃っていました。今思えば高い買い物だと思うのですが、毎月届くこの雑誌は画像が美しく、読んで分からなくてもパラパラとめくって眺めていたものです。

何より、一次情報に近い形でサイエンスに触れることができるのが醍醐味です。その後、高校生になって医学部を目指し勉強していた頃、Newtonで学んだことが存分に行かされたのは言うまでもありません。

"子供の科学"は自分でできる実験や、クラフトが秀悦でした。最近はプログラミングなどにも力を入れていて、家庭でできるSTEAM教育のヒントが満載です。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(ものづくり)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた造語です。これら5つの領域を重視する教育方針を意味します。

理科ができる子、とか算数ができる子を目指させるのではなく、もっと包括的に以下のような力を身につけることを重視しています。

・文章や情報を正確に読み解き、対話する力
・科学的に思考、吟味し活用する力
・価値を見つけ出す感性と力、好奇心・探求力

かく言う私も得意の生物分野以外は今でも苦手なのですが、子どもたちと一緒に学ぶ、と言うスタンスが大事だと思っています。

本は本屋から何冊持ち帰っても良いシステム

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父は子ども時代、同じシステムで育ったそうです。本は何冊でも買ってもいいだけでなく、子どもが本屋に行って勝手に持ち帰られるようにしてツケ払いで払えるように祖母が取り計らっていました。

私の時は「カセット伝票お願いします」で本を持ち帰られるようにしてくれていました。図書館で買うのもいいのですが、やはり本は書き込んだり線を引いたり、印のために折ったりするので、我が家は購入派です。ただ、8歳の頃で一日に青い鳥文庫なら一日7冊、英語の原書で一日50ページ読む子どもだったので親はなかなか大変だったと思われます(笑)

このついでですが、英語は多読派です。100万語が臨界点だと言われますが、まさに自分の場合は8歳ごろ突破したと思います。実際、英語のアウトプットはずっと満足にできていなかったのに英語力が全く小学校時代落ちなかったのは豊富な多読と映像によるリスニングがあったからです。

多読についてはこちらのサイトが分かりやすいです。

とにかくテレビは全部英語!

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親の方針で子ども時代、日本語のテレビは厳禁でした。一週間に1時間しか許されていなかった私が見ていたのは「必殺仕事人」(笑)それ以外何を見ていたかと言うと、親がBetaテープに(懐かしの!)録画したアメリカの番組でした。

セサミストリート, Electric Company, Thunder Birdは鉄板。 Be Witched(奥様は魔女)では大人の世界を少しのぞいたような気がしてドキドキ。今でこそYouTubeなんて便利なものがありますが、当時はあるのがこれだけだったので不自由ではありましたが楽しく学ぶことができたように思います。私の場合は3歳で一年、16歳で6ヶ月と言うアメリカ在住期間だったので帰国子女ではなく、英語はほぼ日本で学んでいたのですが、テレビのおかげでリスニング力を保持することができました。親は心を鬼にしていたでしょうが…

英語でカラオケ三昧!

なぜか、いやこれも仕組まれてましたね、きっと(笑)ステレオに繋ぐタイプのキラキラのマイク、そして50曲のOldiesが入ったカセットテープがある日家に帰るとありました。多分小学校低学年だったと思うのですが、これを聞いて毎日練習したので、未だに1950年代とかの洋楽を空で覚えています。その後ハードロックに陶酔したり色々するわけですが、原点は多分ここです。

ちなみに、ここ数年ハマりまくっているのがSmuleと言うアプリ。簡単に言うと、曲の半分を地球上の誰かが歌ってアップしていて、そこに歌いにいくシステムです。たまに本人が出てきたりしてなかなかすごいんです。よかったらそちらでご一緒しませんか?

さいごに

ここまで書いてきて、なんとなく絶望感というか、無力感に苛まれたのは私です。自分が子ども時代にしてもらったことのほんの消費税ぶんくらいしか我が子にはできていないのです。それでもその精神は子育てにも自分育てにも、学校での授業にも生かされています。何より、一生学び続ける力をつけてくれた親には感謝しています。

また機会があれば、英語の学習や、アウトプットについてもご紹介します。フォロー、シェア大歓迎です!最後までお読みいただき、ありがとうございました^^



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