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授業のピンチヒッター!その正体は?

自分の授業の流れを最もよく知る人

急に午後から出ることになり、授業ができなかった日。代行の先生は立てたものの、自分と同じ流れで同じことをしてもらうのはちょっと心苦しい、というか相手も面倒に思われちゃうかな…と思っていたら、目が合ってしまったんです。Nくんと。

生徒会で活躍しているNくんは、どんな時もびっくりするほど率先して動きます。上の階で生徒が倒れたと聞けば走り、プロジェクターがつかないと聞けば黒板の後ろに潜り込む。

江藤の授業の流れはよく知っているわけで、「やってみる?」と聞いてみました。二つ返事で「私でよければ!」と。そんなわけで、お願いしました。

「授業案送ってください」ってリマインドメールください。

本当に困った先生ですね。頼んでおいてリマインドさせるとは。でも、さすができる生徒は違います。その場ですぐにメールが届きました。

代行の先生は、授業のサポートをしていただいて、補足が必要なところをお願いしておきました。

実際の授業の流れ

今やっているのは、一つの単元を少しずつ説明するのではなく、全体を何度もスパイラル式に理解していくやり方。前回はレッスンの前半をやったので、後半を同じ感じでやってもらうことにしました。

3周目なので、本文の内容はざっくりと知っています。なので、授業では単語や熟語を中心に覚え、協働で要約します。

・ペアでの会話練習(ChatGPTで本文を二人の会話にしてもらったもの)
・Blooketで単元の単語復習(生徒のクロームブックでホストします)
・本文の穴埋めディクテーション(Revoicerで作った音源二種、アメリカ英語とオーストラリア英語で)
・ペアで答えチェック
・プロジェクタで答えを投影して全員で丸つけ
・本文をペアと要約して提出
・振り返りを提出

これをメールで見たNくんの感想は「予想以上にガチですね… もっと軽く考えていました。でもやってみます!」と頼もしい。

期待以上の授業に

授業ではサポートとして代行の英語の先生がついてくださっていました。授業中、動画とメールが送られてきました。

「ちゃんとやってますよ!」

動画には前に立ってBlooketをさせている姿やみんなでディクテーションをやっている姿が。ちょっと感動です。

本人の振り返りを読んでみました。なかなか充実していたのではないでしょうか。今日の自分は10点中8点だったということ、まとめながら進行するのが難しかったこと、そして一応やることは全部やって、教師の考えや視点が今までよりわかっていい体験だったという趣旨の内容です。このメタ認知能力がすごい。

他の生徒の振り返りにも、
・Nくんが頑張っていた
・クラスメイトが授業をするのは異様であったが、面白かった
・江藤先生より声が大きくてNくんの圧が凄かった
など、Nくんに関するものが多く見受けられました。全て肯定的な意見でした。中には、「Nくんがスムーズに従業をしていて、いつもの授業と同じ感じで受けれた」という内容のものも。Blooketで新しいゲームができて楽しかったとか、2位になって嬉しかったとか。新しいゲームをしたということは、その場でアレンジして授業しているわけで、すごい。

江藤、いらないんじゃ?!そしてまさにこれは自分の理想の状態です。教師がいなくても生徒が見通しを持って学び続けられること。まさに生涯学習力です。今回の授業は、代行の先生がいらして、江藤が授業案を考えたわけですが、実際に動かしたのは生徒、従業を受けたのも生徒です。また、要約も生徒が力を合わせて知恵を絞って考えました。何だかとても嬉しくなりました。

さいごに

先生が何もしていない。一見それはよくないことに思えるかもしれません。でも、考えてみてください。

「先生が何もしていない+生徒も何もしていない」というのと、「先生が何もしていない」+「生徒が自ら動いて学んでいる」のは雲泥の差です。また、「先生は必死に教えている+生徒の頭は動いていない」はどうでしょうか?そして、意外とこれが多いような気もします。

授業ってなんでしょうね。

オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。2023年3月にはセルフ・エフィカシーをキーワードに、言語教育に関するオンラインワークショップを行います。

みなさんにまたお会いできますように。楽しみにしています。





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