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自分がかけられた言葉で人は育つ:江藤家の家訓とは

三つ子の魂100までとはよく言ったもので、子供の頃言われたことって身に染み付いてます。江藤が父親から言われ続けたことは三つでした。

俺は明日死ぬかもしれない、我が家にはカネがない

これは風呂に一緒に入ってたときに聞いたころからずっと残っています。実際、どうも我が家はいつもお金に困っていたようでした。収入がなかったわけではないのですが、いわゆる学者貧乏。科学研究費だって毎年とんでもない額をもらっていた父でしたが、それらは後払い。立て替えていただけでなく、自腹もまあまあ切っていたようです。

さらに本当に死にかけた事も。43の頃、あまりの忙しさにとうとう運転中に心臓発作を起こしたのです。その後、治療に専念し、週に8回競技ダンスの練習をして体を鍛えて生き返ります。年間363日は働き、盆も正月もなかったおかげでわたしも正月からパソコンに向かっていました。笑笑

なければつくれ

超高速カメラの第一人者の父ですが、元の専門は土木工学。

水表面で気泡が弾ける際にガスを取り込むところが見たくて開発し始めたのです。

そんな江藤家はみんな何かしら作るのが好き。妹はワインを作りたいから葡萄を育てていたりします。わたしも小さい頃から半田付けから洋裁まで何かと作るのが好き。オーガニックラーニングもその一つです。父が高速ビデオ撮影の学会をしたときは、妹がパンフ、母が外国の方の奥様方のツアー、私がポスターと動画、総合司会をしたことも。

お金はないけど、なんでも作ってしまう。今になって思うと、それってすごく素敵な事だなあと思います。

弱い犬ほど強く噛む

これは地味に役立っている言葉。自分が勝てるからと言って、勝つことばかり考えてはいけない。自分より弱い立場の人たちを大事にしないといけないとよく言われました。

弱そうだからといって虐めたら、それこそ相手は怯えて思い切り噛む。こちらもかすり傷ではすまされません。

さいごに

そうやって尊敬している父ですが、ある時から一目置かれるようになりました。それは、エゴサーチ。ある時から私の方が数が上回ったのです。父の分野、研究では一生勝てませんが、わたしにはオーガニックラーニングがあり、ブログがあり、応援してくれる仲間がたくさん。これは何にも変えられない私の宝物です。

そして今は、自分自身にかける言葉を大事にしています。自己肯定感があまり高くなく、ついつい卑屈な言葉が頭をよぎる事も。でも、その都度そっか、そう感じるんだねと受け止めてあげることをくり返す。そして前向きにまだ歩き出す。

もうすぐ人生の折り返し地点。ここからは人を育て、自分を育てたい。




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