オンライン化、もう何から初めていいか分からない
大卒一年目の先生と組んでいます。がんばるぞ!と思って入った矢先に休校になるという状況。混乱どころではありません。今日はSNSで質問が入りました。
「先生、単語帳はどうしますか?どっちでテストしますか?」あれれ?単語帳は最初から入れない方がいいって去年の高1チームで意見が一致したのですが、伝えていなかった。というか、去年使っていたからそのまま踏襲でいいのかな?
年数に関わらず、オンライン化が難しい先生のパターンがあります。思い当たるところはありますか?
生徒がどうなって欲しいのか、考えていない
数値目標はあとでついてくるもの。それ以外に、生徒が一年経ったらこうなっていて欲しいなというのをリストアップしていますか?ビジョンはありますか?
タイムマネジメントができていない
一学期と二学期の長さの違いすら考慮していないのは論外ですが、50分の授業には導入、展開、エンディングはありますか?とりあえず前回訳し終わったところから、解き終わったところから始めていませんか?
教科書、副教材に合わせて授業展開している
良くも悪くも、よくできているのが日本の副教材。先生たちは一から作るということをあまりしなくなっているようです。特に高校でよくあるのが、副教材と解答だけ持って授業へ行くスタイル。授業準備、ゼロ。それをしていると授業デザインができなくなってしまいます。
物の見方、固まってない?
さて、先ほどの大卒一年目の先生の素晴らしいところです。とりあえず、文法問題集のレッスン1と2を休校中の課題にするというので、ちょっと待ってと。TryItの無料動画があるから、時制の基礎基本とはどういうことか見てみるといいよー、と伝えました。
先ほど仰られてたtryitの時制を一つ閲覧しました。これをみたあとでは余計生徒がなにもわからないまま出すHWの意味がわからなくなってしまいました…。
ですが、この1ヶ月を無駄にしてほしくないので教科書L2までの例文をプリントでまとめて主語動詞なども分かりやすく作成して渡してみたいとおもいます。
こんな素直な気持ち、おばさん、すっかり忘れていたよ…こういう感覚でものを見ていたら、世の中はもっと新鮮に見えるかもしれない。自分の一年目がちょっと恥ずかしくなりました(笑)
生徒中心に考える
この先生のすごいところは、一瞬で先生目線から生徒目線になったことです。長くやっていると、生徒とのフラットな感覚はともすれば失われます。こうしたらきっと楽しいな!やってみよう!というチャレンジの気持ちも、先生目線で凝り固まるとなくなってしまうのです。
何から初めていいか分からなければ、原点に戻る。
生徒ならどう学んでいるだろう。YouTubeだけで学べるものなのかな?LINE自習室って?これだけでもコース作りのヒントになります。
さいごに
今、生徒が必要としているのは圧倒的に人だと思います。人恋しい。特に不安な時、家族もいない時。それは高校生や大学生でも同じです。
だからこそ、同期型(ライブ)授業。ZoomやGoogle Meet、Remo、LINEでもいいでしょう。みんなの顔を見て、話す。不安なことを打ち明ける。これだけでもいいのです。それなら、授業が非同期型で一人でコツコツやるものであってもやる気が出るというもの。
何からしていいか分からなければ、生徒の視点に立ち、人としての原点を思い出してくださいね!
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