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Canvaで楽しむ学び(1)高校のICT授業実践は新カリをチャンスに

来年から大きく教科書が変わる高校現場。私は主に英語を教えていますが、新しい教科書を見てめっちゃワクワクしています。なぜなら、表現することが今まで以上に重視され、発信型の授業に向いているからです。勤務校でも、来年度は全く異なる展開が見えるかも。

クロームブックやiPad, PCなどのデバイスの導入によって書かれた文字だけではなく、絵や図表、動画、音を使って幅広いチャンネルを通したやりとりがさらに簡単にできるようになります。

今回は5回連続でCanvaを使った学びについて書いていきます。

ICTのCはCommunication

ICTのCはCommunicationです。もちろん、元々は電気通信技術の「通信」部分に当たるのですが、私は職員室や教室での人と人の間のコミュニケーションが、学校のICT導入の鍵だと思っています。

あなたの学校の職員室は賑やかですか?それとも静かですか?今まで幾つかの学校で勤務してきましたが、先生たちが大きな声で話していると「うるさい!」と注意される学校、常に先生たちが生き生きと話している学校があります。圧倒的に後者の方がICTを使った授業の広がりが早いのです。現任高はいつもかなり賑やかなのですが、周りの話し声を聞いていると、「ロイロ、めっちゃ便利やん!今月から使い始めたけどもう手放せへんわ。」とか、「え、それどうやってるんですか、ちょっと教えて欲しい。」と言う感じ。もちろん全員ではないのですが、やってみよう!と言う気持ちがある人に対して、周りが寛容だと感じます。

いろんなC

以前、生徒に対していろんなCを募集したことがあります。授業に必要なCって?生徒から出てきたのは、Collaboration, Creativity, Challenge, Commitmentなど。彼らは3年間教えていて、「学校では学校でしかできないことだけやってほしい。問題集は自分でやるからいい。」と常々言っていたのですが、出てきた単語を聞いて納得したのでした。

ICTを通してできることは、上の全て。Collaborationはコロナ禍でもできますし、Canvaなどデザインアプリがあれば誰でも創造性を発揮できるし、今までデザインと縁遠かった人でもChallengeできる。さらに、面白い!と思って授業参加する生徒が増えれば、当然Commitmentも増すでしょう。導入をきっかけにCがどんどん増えます。

変化をチャンスに

変化って実は結構怖いものです。そもそも人間にとっての1番のニーズは確実性だといわれるくらい、今まで通りが好きなんです。原始時代には雷1つが命取りだったわけで、通常運転を好むんですね。ICTだってそう。言葉が一人歩きして、教育現場は大混乱!とか、パワポは大人になってからいいとか、脳の発達によくない!なんて記事が出回る始末。

例えばスマホがある今と20年前とでは時間の使い方や、ものの調べ方、新しいことの学び方は大人の世界でも大きく変わっているわけで、教育現場だけずっと同じ、時が止まっていたわけです。今、学習指導要領が変わり、教科書が変わった段階が実は変化のチャンス。何をしていいか分からない人はひとまず職場で話題にしてみる。面白い!と思ったブログやSNSをフォローする。できることはチャレンジしてみる。自分も生徒も成長するチャンスとする。

変化の時が、チャンス!

さいごに

そもそも古代からエジプトに文字が出現したときに「外部メモリ化で人間の能力が落ちる」と言われていたんだそう。教育現場でのICT利用やプログラミング教育については、中国やシンガポールにすでに大きく遅れを取っています。今がチャンス。通信技術はさておき、コミュニケーションを大切に、楽しく参りましょう。Canvaはめっちゃ使えますよ!次回は、Canvaでの学びについてレポートします。お楽しみに。

オーガニックラーニングではICTを使った授業デザイン講座を随時行っています。次は、2021年12月!5日間で全国の仲間とじっくり学びませんか?



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