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【エンジニア採用】 本屋から情報をキャッチアップしよう。トレンドと人気動向を簡単に紹介。

ども、スタートアップで働くなかしま(@nakashimayugo)です。

人事向けのエンジニアリング学習#4のテーマは本屋から情報をキャッチアップしよう内容です。

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採用担当者にとって、本屋さんの棚ってすごく勉強になります。例えば...

●平置きされていたり、棚面積が大きいほど人気の技術テーマ。Web記事や個人発行の技術書ではちょっと早すぎる内容もあるが、書籍化されているということは一般的にニーズが大きい。

●本棚の近さは技術や用途の近さ。「データベース
と「機械学習の棚が近かったり、「マネジメント論と「開発手法の本が横に並んでいたりと、手に取るエンジニア視点を養えたり、視覚からも情報が整理できる。

今回は渋谷のジュンク堂さん(この本屋さんは本当広くて大好きです)の本棚を参考に、そこから読み取れた傾向(トレンドや人気動向)と、注目すべきいくつかの用語を簡単に紹介していこうと思います。(”正しさ”は担保していませんので、紹介している別記事も見るようにしてください。)

■特設棚

僕が行ったときは、DXの文脈で特集棚がありました。DXはだいぶ抽象的でまあまあ使い回されている感もあるので、「AI」や「ビッグデータ」などと同じく、採用担当者としては「(候補者から)DXで〇〇やってました!」「(求人などで)弊社はDXで〇〇を目指します」などの表現は気をつけたいところです。

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並べられていた書籍テーマはこんなものがありました。

・機械学習/ディープラーニング/データサイエンス/Kaggle
・AWS
・ビッグデータ
・Docker
・Go
・RPA
・ROS
いくつかの用語は以下で簡単に紹介しますね。

■本棚から読み取れること、用語紹介

ここからいくつかの領域に分けて、本棚から読み取れることと、注目すべき用語は簡単に説明をしていきます。

- - - - - - - - - 開発手法・手順周り - - - - - - - - - 

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用語としてはこのようなものが見えますね。棚としてはプロジェクトマネジメントと設計系がひとまとまり。ここはあまり示唆はないですが、Web系起業では少数でどう効率よく開発を進めるかはいろんな視点から考えることができそうです。

・スクラム
・カンバン
・PMBOK
・アーキテクチャ

個人的に抑えておくべきかな、という単語は簡単に紹介しておきます。

●スクラム
スクラムはチームで開発を行うときの進め方や重要視するポイントを決めた開発手法の一つ。最近人気ですよね。アジャイル開発の一つと説明されます。アジャイル開発はSIerさんに多いウォーターフォール開発と対比されますが、”早く動くものを”という考え方で、そのアジャイルの中の一つとしてスクラムがあるという関係性です。他にはXPとかもあります。スクラム、もしくはアジャイルはWeb系の企業では取り入れているところも多くなってきた印象です。詳細や正しい解説は別記事に譲るとして、進め方はスプリントという一定の期間(1週間や2週間)で開発期間を区切り、バグや機能の開発内容をイシューやチケットという単位で明確にし開発を行います。他にも色々と決まりというか進め方が比較的明確に決まっていて、その進行を守るスクラムマスターというポジションもあります(資格もあったりする)。うちもスクラムマスターのポジションを募集していました。

ちゃんとした解説はこちらも参照。

アジャイル開発は比較的メジャーかと思いますが、天才的に面白い記事が合ったので是非読んで欲しいです。

●アーキテクチャ
アーキテクチャは言葉のまんまですが、システムやソフトウェアやハードウェアの塊のこと。文脈によってその塊の粒度は違いますが、個人的に最近良く見るのは、テックブログや勉強会、採用広報の記事の中で、AWSを含めて自社がAWSをはじめとした各サービスをどういう構成で繋げているかという図でしょうか。アーキテクトという職種では、インフラ系の設備提供を行っている企業では導入支援であったり、SIer系では上位職種で設計ができる人を指すことが多いイメージ。個人的には「アーキテクチャ」と言われてもちんぷんかんぷんだったので、初見の人はニュアンスだけでも捉えておくのが良いかと思います。


- - - - - - - - - - - - サーバー周り - - - - - - - - - - - - 

サーバ周りはOSや、各種サーバー、ツールの利用本が混ざっていたりと結構ごっちゃなイメージ。昨今はもうDockerとKubernetesは頻出だと思いますが、周辺を見ると、「分散システム」や「SRE」「クラウド活用」、また「Ansible」などがあり、昨今のたくさん、早く、簡単にサーバたてて自動化しよー、的な流れが読み取れるのかなと思います。サーバ設定自動化を始めとして、作業自動化とその管理・監視のニーズが高まっている印象です。

あとAWSはかなりの面積を取っています。これは採用担当者や非エンジニアでも肌感があるかと思いますが、AWSは採用要件としてはデフォルトになっているかと思います。GCPや他のパブリッククラウドサービスと面積の差を見てみるのは良いかなと思います。

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こんな用語がありますね。

・Linux、Ubuntu、CentOS
・Docker
・Kubernetes
・分散システム
・SRE
・DNS
・Ansible
・データ分析基盤
・Shell
・クラウド活用
・AWS、GCP

個人的に抑えておくべきかな、という単語は簡単に紹介しておきます。
Linuxや各種OS、Shellとかはいいかなと思いますが、

●Docker
ドッカーは、仮想化という技術の概念の中でコンテナで使われる一つのサービス(ソフトウェア)名です。仮想化は、簡単にはサービスを実際に動かす環境と、エンジニアが手元で開発している開発環境でOSだったり設定が違うと、開発中には動いていたものが本番環境では動かないことがあるのでそれを揃える為の技術。趣味とかで開発していると依存関係がどうとかあるが、主には上記の目的だと思って良いのではないかと思います。仮想化の中でも、仮想マシンとコンテナに分かれまして、違いはもちろん細かいことはありますが、OSまでまるっと分割してしまうのか、そうではないのかといった簡単な理解でよいのではないかなと思います。仮想化の歴史は前回の#3でも簡単に紹介しました。

ちゃんとした解説はこちらの記事もぜひ。

●Kubernetes
Kubernetes(クーバーネイティス)もサービス名です(https://kubernetes.io/ja/)。コンテナ/Dockerは基本セットで、その管理の自動化を行ってくれるツールとして最も有名なものがKubernetesという関係性。基本この3点が関連のあるものと理解しておくと良いかも。

Googleトレンドで検索量の比較をしてみるとこの様になります。

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Googleトレンド 仮想化関連用語の検索量比較

仮想化が、仮想マシン(を実現するサービスで有名なVirtualbox)とともにと伸びた後、2013年あたりからDockerが伸び、追随する形でKubernetesが検索されていることが分かります。

●SRE
SREは最近人気の職種なのかなという印象です。企業側のニーズも高い。インフラエンジニア寄りで、サーバー含めシステム全体の安定性であったり拡張性であったりを高いレベルで管理・発展させられる人というイメージ。こちらも比較的抽象度が高い職種かなと思うので、単にSRE募集!ではなく、採用担当者はしっかり「何を期待しているのか、自社のボトルネックはなにか」を現場と詰める必要がある職種だと思っています。下手をするとフルスタックエンジニア、テックリード、CTOとかとかと求めること同じじゃん、となってしまっている企業も時折見かけます。

- - - - - - - - - - - データベース周り - - - - - - - - - - -

データベース周りはまあ有名所が並んでいるなという感覚なのですが、データ分析系の近くというところは、個人的には再認識させられることでした。
機械学習のニーズが高まりましたが、単にPythonでライブラリ触れるだけではなく、データベースの設計や分析基盤をちゃんと整えたりできる人のニーズが高まっている印象。職種が一般化するほど雇用側からはざっくりいた要望を投げられるケースが多いと考えてまして、データサイエンティストとして雇ったら、データ取得方法のコンサル的なことからAPIを作って組み込むといったサーバサイドエンジニアっぽい仕事までやってほしかった、なんてことも多いイメージです。(話がそれていますが)

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こんな用語がありますね。
・SQL
・MySQL、PostgreSQL、Oracle
・データサイエンス、Kaggle、前処理、Tableau

ここは用語説明は割愛しますが、もし分からない用語があれば理解しておくのが良いと思います。

- - - - - - - - - - プログラミング言語 - - - - - - - - - - 

-フロント

フロントはJavaScriptの棚が結構大きく場所をとっていました。それだけ人気ということですね。JavaScriptはAjaxの登場以降非常に技術トレンドが早く、Chromeの拡張機能も充実したり、企業側もUI/UXを重視するので、めちゃくちゃ今HOTな領域ですよね。最近ではTypeScriptを趣味で書いているという人も増えているイメージです。

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こんな用語がありますね。
・JavaScript
・jQuery
・React、Vue.js、Nuxt.js、Angular、Node.js

ここも説明は不要かと思いますが、フレームワーク(と関連用語)は、エンジニアの興味の移り変わりも早いのでトレンドを把握しておくことは重要だと思います。ここの用語を見比べてみるとこんな感じ。React,Vueは最近採用文脈でもよく聞くようになりました。

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※Googleトレンド の検索量比較

-サーバサイド

サーバーサイドはここでは紹介しきれないほどいろいろと棚がありますのでかなりざっくりとになりますが、Python、Java、Rubyが場所を多く占有していた印象。Pythonなげーーーーーーーーーー。Javaはアプリ開発、SIer系の話など、いろんな文脈がくっつくなーという印象でした。

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ここは用語紹介は良いかなと思いますが、プログラミング言語名と、そのフレームワークが並んでいますので、RubyならRails、PHPならCakeとLarabel、PythonならDjnagoと、フレームワークの人気度を見てみるのは良いかも知れません。

(単語の説明や解釈が間違っていたりしたら僕も勉強になりますので是非教えて下さいー!)

■まとめ

毎度軽い記事で恐縮ですが、このような感じで、本屋に行くと結構いろいろと読み取れて面白いです。分からない用語があればその場でサクッと見て、気になったものがあればすぐに購入できるのもいいですね。みなさん本屋に行きましょうー!

最近フェイスブックのコミニティも作ったのでよかったらそちらにも参加してくださいねー!


■学習をすすめるために

本記事の内容を含めた採用担当者向けの技術用語本を発売しました。
こちらもぜひ見てみてください。







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中島佑悟
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