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(20話)両親の離婚

うちの両親が離婚したのは16歳の高校入学してすぐの事だった。

小学5.6年生の頃から母親にお父さんとは離婚するとちょいちょい聞かされていた。

その時が来てリビングで兄貴と4人で家族会議が開かれ、父が涙ながらに今日でお父さんとお母さんは離婚しますと告げられた。

いざ話を聞かされるとショックだった。

部屋で1人で泣いた。

何か裏切られたような?今までの家族との思い出は何だったのか?

その頃はまだ子供の考えだった。

初めての事だったので色んな感情がごちゃ混ぜ状態。

家に残るか、母親と出てアパートに暮らすか選択しろと言われ俺は住み慣れた家に残ると言って

それから佐久間家は男3人で暮らす事になった。

高校三年間、父は毎朝4時半に起きて弁当を作ってくれて、始発、終電の送迎もしてくれた。今でも炊事洗濯をしてくれている。

母は自分の夢に向かってお店を開いたりなど仕事を頑張っていた。

そんな両親が今でも好きだし、尊敬している。

兄貴は結婚してマスオさん状態になり家を出ていき

その後2011年の東日本大震災の津波被害で実家から近くの祖母の家が住めなくなってしまったので

2011年以降は婆さん、父、俺の三人で住むようになった。

親の離婚は始めはショックだけど2.3日もすれば環境に慣れるし、今後一生会わないこともない。

むしろ離婚してからの方が父も母も関係が良好だ!

俺は父とも、母とも、二人で食事に行ったりもする。

たまに家族全員で集まる時もある。

結婚も離婚も単なる書面上のことで

今後の家族のありようなんかは個々の考え方で良くも悪くもなる。

結局は自分次第なんだ。

俺は両親の離婚をネガティブには捉えてない。

むしろ子供より、自分の人生を優先したことを立派だと思う。

親が近くにいようが居まいが年月が過ぎれば子供から成人となり

自分のことを考えるようになるし、両親のいい面、悪い面を自分なりに生かせるようにもなる。

両親の離婚は自分にとって多くの学びがありポジティブな思考を得られるようになった。




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