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結果に対して執着しない。ヨガ哲学から学ぶ

サッカーは勝敗という結果が絶対にある。僕は海外でプロサッカー選手としてプレーしていますが、結果が全ての世界といえる。

現地のローカル選手と同じクオリティーでは絶対にダメ。助っ人外国人としてプレーさせてもらうので、何かローカル選手との違いを見せる必要がある。そうでないとすぐクビになりチームを失う。

実際そのような選手を見てきて、大げさではなく明日が我が身だと思う…

僕はストライカーなのでゴール、アシストという結果を出さなければチームにとって価値がないと感じている。これこそ「執着」であって結果をだすことが難しい環境を自分で作り出している。

では「結果」を求めないのも違う。願望と行為の先にある結果に対する執着を手放す。

■修習と離欲のバランス

ヨガとは、心の作用をコントロールすることである。これらの心の作用は修習と離欲によってコントロールできる ヨガスートラ

「アビサーヤ」とは修習、頑張ること。何事も頑張ることが大切で、向き合う必要がある。ただ、頑張ることは大切だが、必要以上に頑張ると

・自分を失う
・夢中
・周りが見えなくなる
・見返りを求める
・自己中心的

結果にとらわれるようになり、執着に支配されてしまう。

なのである程度頑張ったら

・次に何が必要か
・冷静になって客観視する
・必要不必要を見極める

など、冷静になる。そして「結果」は自分でコントロールできないものと受け入れる。結果という欲を手放すことを「ヴァイラーギャ」という

この2面性のバランスがとても重要。

ヨガや瞑想でそのバランスを整えることができます。

プロサッカー選手の話に戻すが、絶対に結果を求められてしまう環境にある。常に結果がつきもの。

結果に執着して結果が出ないのは

・プレッシャー
・成果が出なかった時の不安

それは周りの評価を気にする他人軸な考えや、未来に期待(結果が出す)や、過去を振り返る(こんなに努力してきた)と考えるからだ。それは執着であって、今や自分に目を向けられていない状態。

結果を追い求められる環境だからこそ、努力だけではなく、自分の心にスペースを作り今この瞬間を大切にすることが大きなエネルギーを発揮するために必要だと思う。

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