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フットボールにやさしさは必要か #やさしさにふれて

最近、アマゾンプライムでオールオアナッシングを見た。プレミアリーグのトッテナムのドキュメンタリーである

トッテナムの監督のモウリーニョは度々選手にこんなことを言う

「優しさは捨てろ」

君たちは上手いし、良い選手だと思う。だが、優しすぎる。時にプレーヤーだったら闘志をむき出しにし、戦うべきだ。そんなことを伝えている。

また、僕はあるコーチにこんなことを言われたことがある。

「相手にリスペクトを持ちすぎるな」

リスペクトを持ちすぎると、ビビりすぎて球際やギリギリの部分で戦うことが難しくなる。

たしかに、サッカーは勝負であり、当たり前に勝ち負けがある。勝つために戦うし、そこには過度な優しさはかえってパフォーマンスに影響する。

また、サッカーにおいてフェアプレー精神は大切だと思う。だが時に、アフターでファールをして攻撃をストップしたり、時間稼ぎのようなプレー。

それも「勝つために必要なこと」の1つである。たとえ、フェアに見られないプレーを選択することもある。それは、優しいプレーではなく、どちらかというと優しさを捨てたプレーだと思う

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僕自身20年サッカーをしてきて上記で話したような内容が身に染みて理解できる。勝つために優しさを捨ててきた瞬間が何度もあった。対戦相手でも多くそのような選手を見てきた

特に海外サッカーでは「人生をかけてプレーしてる選手」が多い。恵まれた環境で育ってない選手や、家族のために絶対に勝たなければいけない選手などは、勝つために優しさを捨てれる選手だった。

だが、そんな選手ほど試合後やピッチを離れればどんな人よりもやさしさにあふれていた。

僕はそんな彼らを心から尊敬してるし、僕もそんな選手になりたい

当たり前に人は1人では生きることは出来ない

家族や友達の繋がりによって生きることができる。そのためには「やさしさ」は大切な要素。

フットボールにおいてやさしさは必要か?と聞かれたら時には捨てることも必要だと思う。だが、一人の選手、人生にとっての「やさしさ」は捨ててはならない

川畑悠吾
1994年生まれ(26歳)/東京都出身/海外プロサッカー選手/メンタルアドバイザー資格保持/全米ヨガアライアンス(RYT200)保持/サッカーをメンタルやヨガ哲学から考える『哲学とサッカー』無料マガジン公開中

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