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友人の結婚式に参列して、過去を正しく評価しようと思った話

高校からの友人の結婚式に参列してきた。
一緒にバンドをしたり、今もフェスに行くような仲。
非常に喜ばしく、幸せな時間だった。

ひさしぶりに同級生とも会い、昔の話に花を咲かせる時間もあった。

その中で、自分に対する気づきがあった。

実は、昨日まで、高校の事を思い出そうとしても全く思い出せない状態だった。

誰がどこのクラスにいて、こんな事があって…など、自分で思い出そうとしても全く思い出せない。何なら自分の事もぼんやりとしか覚えてない。

大学の頃や中学校より前の思い出もうまく出てこず、言ってしまえば学生時代の記憶がゴソっと抜け落ちている状態だったのだ。

新郎のことはもちろん知っているが、それ以外の皆の事やエピソードを何も思い出せなかったらどうしよう…なんてビクビクしながら参列していたのだ。

しかし、実際参列して同級生たちと話をすると、そんなのは杞憂だった。

同級生の名前や地元の地名、あんなことがあったねーなど、聞けば案外パッと頭の中に情景が浮かび、思い出が自分の口から出てくるようになったのである。

これで「ただボケているのではなく、無意識で学生時代の記憶を呼び起こさないようにしているんじゃないか?」と気づいた。

こういう状態の事を心理学で学んだ覚えがある。

「抑圧」だ。

こちらの記事を参考にすると、「抑圧」とは以下のようなものである。

抑圧とは、自分自身では受け入れられない考えや感情・記憶を否定し、無かったことにしようとしたり、無理やり忘れようとしたりすることです。
(中略)
また抑圧とは、精神分析における最も重要な概念で、ヒステリーや神経症も典型的に認められる防衛機構とみなされています。
人は絶えず抑圧のためにエネルギーを消費し、疲労していると言えます。

不安を忘れたい ~抑圧のメカニズム~

これだー!!!!!!!」と心のなかで叫んだ。

学生時代は色んな意味でかなりやられていた時期があり、その頃の自分に対してもあまり良い印象を持っていなかった。

心の中に燻っているあれこれをどうにか忘れようと、学生時代の事をまるっと忘れようとしていたのではないか。

話は少し変わるが、最近、学生時代を過ごした土地を巡る旅行をしてきた。

上記の通り、あまり良い印象のない時間を過ごしたその土地を踏むことを心のどこかで避けていた自分に気づき、思い切って卒業以来の現地訪問を敢行したのだ。

その時は今回の結婚式と同じように「あんな事もあったなぁ」といろんな記憶を思い出しながら街を散策していたのだが、自宅に帰ってから思いっきり体調を崩した。

今も原因不明の脱力感に苛まれているのだが、もしかするとこれも「その当時のことを思い出すと辛いからやめとけ!!!!!!」と私の無意識が強烈に抑圧しようと体に訴えてきたせいと考えられなくもなさそうだ。

そう思うと、今日の結婚式を踏まえて、私の無意識が下している学生時代への評価を厳密に再検討した方がよいと思った。

辛いこともあったけど、楽しいこともたくさんあったのだ。

こうして結婚式に呼んでもらえるし、一緒に遊んでくれるし、10年ぶりに会うような同級生も変わらず仲良くしてくれるし、笑って話せるようなエピソードだってたくさんあるのだ。

だから、辛かったこと・楽しかったことを正当に評価し、学生時代を少しでもポジティブに意味づけできるよう、改めて見直してみようと思った。

そうすることで、また前に進めるようになるのではないか。いや、進んでいることを実感できるようになるのではないか。

最近も色んなアクションを実行しているものの手応えがないのだが、これも改めて評価し直してみる。少なからず前に進んでいるはずなのだから。

結婚式自体すごく素敵なものだったが、私にとってもよい機会になった。
結婚おめでとう。そしてありがとう。お幸せに!これからもよろしくね。

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