娘の進路として女子校もアリ?男女別学のメリット、デメリット。おおたとしまさ著『女子校という選択』レビュー

「女子校」と聞くと、あなたはどんなイメージを持っていますか?

私のように、

小・中・高すべて公立&共学で生きてきた身からすると、

女子校はもはや未知の領域すぎて想像すらつかないレベルです。。。(⌒-⌒; )

そんな中、偶然ですがこういう本を手に入れたので、

今朝、早速読んでみましたよ↓↓

そしたらこれが、意外にもめちゃめちゃ面白かったです!!( ・∇・)

ちなみに、2019年発売の最新版もあるようです↓

これは今後、読むつもり☆

こんな方に役立つ記事です
・プレママ、プレパパ
・中学受験に興味のある方
・娘さんをお持ちの方

今日の記事を読めば、

秘密の花園「女子校」とはどんなものなのか、

また自分の子どもの進路として「女子校・男子校」を選ぶメリットが

ざっくりとわかるはずですよ(笑)

ぜひ、最後までご覧ください☆

☆女子校という選択もありかも。社会で女性がたくましく生きるための教育☆

結論からいきます。

女子校というところは、意外にも「男まさり」な女性が育つ環境かもしれません。

(もちろん学校や個人差はあります。悪しからず。。。(^◇^;))

しかし別学の“良さ”というものが確実にあり、

本のタイトル通り「女子校という選択」もアリだなぁ。。。と思ってしまいました(笑)

(お金があって(⌒-⌒; ))娘が希望するなら、こういう人生もありかも。

☆ゆえしが「女子校ってアリかも」と思った理由5選☆

1.子どもの学力を伸ばせる可能性が高い
まずは学力の話です。

なんと男女別学の学校のほうが「学力が高くなる」可能性が指摘されているのですd( ̄  ̄)

「中学受験をしているのだから、普通の子より学力は高くて当然」

と 思われる方も多いかもしれません。

しかし本書では…

イギリスの国立教育調査財団が2002年に行った調査結果によれば、
「学力差など元々の背景をなくしたとしても、
明らかに共学よりも別学の学校のほうが男女ともに成績が良い」とのこと

として、さらに

実際、イギリスの全国統一試験における成績上位50校の約8割が男女別学校であり(中略)
韓国でも同様に、2009年の大学修学能力試験での成績上位100校中約7割が
男女別学校だったと「朝鮮日報」が伝えている。

「女子校という選択」より抜粋
<MEMO>
同じ観点で日本での結果を調べてみましょう。
2020年のデータでは、難関国立大(東大・京大・東工大・一橋大)の合格率ランキング上位30校のうち、
男女別学は実に21校あります。(データの引用はAERA進学ムック「カンペキ中学受験2022」より)
日本でも70%が別学なんです☆

全国的には共学化の波が進んでいる現代ですが、

進学校を中心に男子校・女子校が残っている理由の一つは、

こうしたメリットがあるからかもしれません。

2.男女別学の方が実はジェンダーフリー
「共学よりも別学の方が、性に対する差別意識をもちにくい」

とはなんとも皮肉ですね(⌒-⌒; )

2002年のイギリスの研究では国内の2000以上の高校を調べたところ、

女子校の生徒ほど高等数学や物理などを選択する確率が高かったという結果があります。

その理由として本書では

女子校という教育環境においては、
「男らしさ」に対しての「女らしさ」という意識はほとんどなく、
あくまでも「自分らしさ」「その子らしさ」を活かした人生を選択しやすいようなのだ

「女子校という選択」より抜粋

周りが同性ばかりの環境というのは、

自分が男性か女性か、といった意識を強く持つ必要がなく、

「自分らしさ」を前面に出せる環境なんでしょうね☆

3.女性が社会でたくましく生きるための環境・教育がある
私のこれまでの女子校のイメージが変わったのがこの部分でした(⌒-⌒; )

「女子校に、『男らしい〜!』というセリフが聞こえることはあっても、
『女々しい』というセリフが聞こえることはない」と神戸女学院の船橋中高部長は笑う。

「女子校という選択」より抜粋

当たり前ですが、女子校には男子生徒がいませんd( ̄  ̄)

重い荷物を運ぶのも、

文化祭の準備も、

日々の掃除に至るまで、

すべて女の子たちだけでやるしかないんです。

だから「男子に頼るという発想がない」んだそうです(^◇^;)

また「サバサバしている」「弱々しさがない」「何でも自分でやる」というのは

女子校出身者の“あるある”だそうです。

う〜む、意外。。。

4.女性が女性らしく育つ
3と逆説になるような気もしますが

やはり女子校では女子が女性らしく育つ環境が整っています。

「女性らしく」なんて言うと、今の時代誤解されるかもしれませんが、

「一人ひとりの生徒を見て、その子らしさを大切に育てることで、
結果的に生徒たちは、女性の長所としての女らしさを身につけてくれる」
と多くの女子校教員が口をそろえる。

「女子校という選択」より抜粋

この視点には、なかなか恐れ入りました(^^;;

“女らしさ”という言葉は、近年では容易に口にするのがはばかられるように思います。

しかし、女子校であえて”女らしさ”を教育するのではなく、

子どものありのままをきちんと見て、育てていくことで

結果的に女性らしく育っていく、ということなんですね♪

5.女子校にも実はさまざまな特徴がある
本書の中で印象的だった言葉の一つに以下のようなものがありました。

「道に空き缶が落ちていたとき。桜蔭生は読書に夢中で気づかない。 雙葉生は拾ってゴミ箱に捨てる。 女子学院生は缶蹴りを始める!」

<MEMO>
桜蔭・雙葉・女子学院とは、東京の中学受験で入れる女子校の“御三家”と呼ばれる3つの学校。ちなみに男子校の御三家は、開成・麻布・武蔵の3つ。

進学実績が抜群の御三家であっても、

これだけ毛色が異なるという例え話だそうです☆

それにしても缶蹴りって…(⌒-⌒; )

女子校というものに触れたことがない身からすると、

良くも悪くも 「女子校」というものを十把一絡にしてしまいがちです。

ところが実際は、全然違うんでしょうね。

…ということは、

まったく女子校などとは縁がなさそうな 自分の娘にだって合う学校があるかも?と思えたのが、

私にとっては大きな発見でした♪

☆「そういえばあの子も。。。」ゆえしの元同僚の話☆

実は会社の元同僚に、 女子校出身の子がいました。

いわゆるチャキチャキ系で、 やるべきことはドンドンやっていってしまうタイプでした。

何か言いたいことがあれば、

✅相手が男性社員だろうが、
✅先輩社員だろうが、
✅上司だろうが、

基本的にはバシバシ言ってましたね(笑)

(本人の名誉のために言っておくと、言いたい放題やってるわけではありません(⌒-⌒; ))

本書を読んで 「あー、こういうのも女子校出身の特徴なんだなぁ。。。」と

妙に納得してしまいました(笑)

もちろん、学校や本人の個人差があることは言わずもがなです☆

☆女子校出身ならではのデメリットもある??☆

1.男性を見る目が養われない?
本書では、「あえて女子校出身者が気をつけねばならない落とし穴」として、

「社会に出れば(中略)さまざまなタイプの男性と協働しなければならない。
そのときに、どんな男子とも適切な距離をとることができるテクニックが(中略)
女子校出身者は不利かもしれない。」

と述べています。

思春期に異性と触れある機会が少ないことで、

男性を上手に「活用する」術を身につけていないので、

社会ではひょっとしたら苦労するかもね?といったところでしょうか(⌒-⌒; )

2.男性を対抗軸として捉えかねない
先にも述べた通り、女子校では「女子だけですべてをこなす」環境であるため、

社会に出てからも「男子などいなくても、やってやる!( ´Д`)y━・~~」という気概を持つ

女性が多いようです☆

それが裏目に出ると

「男に負けるものか!」のように、男性を女性の対抗軸として捉えてしまう

「女子校という選択」より抜粋

という危険性が出てくるようです(⌒-⌒; )

これはメリット・デメリットがあるかもしれませんね。

会社のような組織の中では性別にとらわれることなく競争社会を生き抜く力の源になると思います。

でもそれ以外の生活においては、

男女は対抗軸ではなく、共生していくもの。

そういう社会が、もう目の前にやってきていますからね( ̄∀ ̄)

☆まとめ☆

✅おおたとしまさ著「女子校という選択」レビュー
✅結論「女子校という選択」はアリ!と思えるようになった
✅何も知らぬまま、この選択を捨ててしまうのはもったいない
✅子どもの学力を伸ばせる可能性が高い
✅男女別学の方が実はジェンダーフリー
✅女性が社会でたくましく生きるための環境・教育がある
✅女性が女性らしく育つ
✅女子校にも実はさまざまな特徴がある
✅女子校出身者のデメリット①男性を見る目が養われない?
✅女子校出身者のデメリット②男性を対抗軸として捉えかねない

いかがでしたか?

学校の選択は、子どもの人生に影響を与える大きな分岐点のひとつです。

女子校が共学よりも優れている!というつもりはありません。

しかしタイトル通り、

女子校という選択を

何もわからぬまま捨ててしまうのは、

あまりにももったいないな、と感じました。

神奈川県は公立かつ別学の学校は無いので、

気軽に娘をそそのかすのは難しいのですが、、、(^◇^;)

あなたの地域ではどうでしょうか?

本を読んでもらえたら、

少し女子校に対する見方が変わるかもしれませんよ。

何かの参考になれば幸いです♪


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