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2023/01/21

おはようございます。
毎日書くほどでもない日常を繰り返しており
Noteをさぼっておりました。

Realityでの配信という暇つぶしを辞めて、
久しぶりに本を読もうと思い、この3日間ほどずっと静かにしていました。

どんな本がいいかなと、とりあえず、話題になりそうな本をということで、
直木賞候補作らしい「光のとこにいてね」という本にしました。

ネタバレのないように記載します。

いろんな大人の汚さも描かれているし、
子供の複雑な感情も見事に表現されていた。

自分の人生にとってキーとなる人物は性別を超えて惹かれていくし、
何度も別れを繰り返しても、何かの巡りあわせで再会してしまう。
ただ、神様のいたずらのようなもので、必ず一緒にはなれない。

そういうのは私にもある。昔話だけれども。
尊敬する数学の先生がいたの。1年間だけお世話になって、
私だけがとても懐いた先生。当時40歳くらいの人で、
こんなに楽しかった1年はなかったと言ってくれた。

受験に合格して、何かしらの縁で会ったのかな。
受験報告かな。もう一度お話して連絡先をもらったの。
何年も連絡していないけれど、仕事を初めて病に伏したとき
ふと思い出して連絡をした。どうすればいいかわからなくて。

具体的な言葉をもらえるなんて期待していなかったしその通りだった。
昔から余計なことまでは言わない。
「好きにしていいんだよ。人間関係さえよければ、きっとうまくいく。」
それだけを教えてくれたし、それで十分だった。

昔から、数学を教える仕事に就きたかった。
子供たちと一緒に「分かる喜び」を体験したいと。
学校教育の現場はとても大変で、自分には抱えきれないと思ったから
教員免許の取得は途中でやめた。
今でも少しだけあきらめきれてないみたい。

「いつでも言ってくれたら、僕は君を採用できるように手助けをするよ」
と言ってくれている。その言葉に甘えようとしたのはきっとバレていて、
だからこそ、好きにしていいと言ってくれたのだと思うことにしているの。

恋愛的に好きなわけではない。
(作中のお二人は怪しげな部分あったけど)
だけれど、自分にとっては特別な人で、記憶だけで、支えになる。
それだけ。

いろんなかたちで、特別はある。家族も恋人もそれはと違う特別。
そんなことをふと思い出した1冊でした。

もっと昔にこの本に出会っていれば…とはならないけれど、
とても読みやすいし、本が苦手な人にとっては、良い1冊かもしれない。

次は何読もうかな。