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弓道が語源なんですか?【かけがえのない】

日常何気なく使っている言葉。
 意外と弓道からの語源が多々あるのをごぞんじでしたか?

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今回はこの言葉です。(注:諸説あります)

🔶【かけがえのない】

代わりになるものがないことを「かけがえのない」と言う。
この「かけがえ」は漢字では「掛替」と書き、かけかえること・取りかえること・同じものを代わりとして用意しておくことの意味がある。
「掛替」の古典的な用例を見ると、
橋を架けかえることや琵琶の予備弦のこととともに、弓の替え弦の意味で使われることがあった。
ところが弽(ゆがけ)を語源とする用例は見当たらない。
弽を「かけ」と呼ぶことや、弓道家にとって弽はまさに「かけがえのない」ものであることから、「かけがえ」の語源は弽ではないかと思うようになったのかもしれない。
≪弓具の雑学辞典より≫

当時まだ若かりし頃、
「へぇー、弓道から来ているのかぁ。意外だな」
と思ったのを覚えている。

その時はまだ弓にも「並寸」と「伸寸」があることも知らず、ただ「弽は大事に扱いなさい」という知識でしか知らなかった。

ある年、某国体にて弽を注文。
「誂(あつらえ)」という、自分の手形を取って作っていただくいわゆる「特注品」だ。

当時社会人になりたての頃は、高校の先輩のおさがりを使用していた。
さすがにボロボロになってきたので、弓具店にて既製品の中から自分の手のサイズ(特に親指)に合うものを選んで購入。
それからは同じ弽を使い続けていた。

ある日、ふと気が付く。
周りで「誂」や「半既製品」の方々が増えていたことに。

半既製品:自分の手形をもとに、すでに出来上がっている各パーツの中から近いものを選んで作成したもの。半誂えともいえる。

なかには、初心者で「誂」を作った方も居てこれにはさすがに驚いた。
当時、最低でも20万近くはしたのですごいなと......
個人的には最初は既製品を使い、ある程度になったら買い替えを検討するのが良いのでは?とチラリと思った。
まだ射が安定していないので、弽に変な癖がついた子に育ってしまう可能性もあるからだ。
......でも、かけがえがないからこそ購入大事に使いたくて購入したのかもしれない。考え方は自由だもの。

そう思ったが、自分のはまだまだ使えるにもかかわらず少しずつ気になり始めていた。

そんな時。
まるで狙いすましたかのような出来事が起きた。

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