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射技以外のマナー、ルール?上座・下座

行射に「射法八節」というルールがあるように、弓具や道場内にもルール(マナー)があります。

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🎯マナーで大切なもの

マナーで大切なことは、基本的に他人が迷惑に思うことをしないということです。
そのほか各道場での慣習やしきたりなどもあるので、指導者や先輩などに教わりましょう。
教えていただくのを待つばかりではなく、指導者や先輩の行動も良く観察して見て覚えるのも上達への1歩です。

若手育成のため、指導者や先輩方は、
「常に見られている、参考にされている」
ということを忘れず、常に初心に戻りながら取り組んでいます。

🎯上座と下座をわきまえる

道場では、上座と下座がありそれらを意識した行動をとります。
控室にものを置く時もなるべく上座を控え、下座にまとめて置くようにしましょう。
射場の中には基本的には余計なものは置かないようにしましょう。

道場に入ったら.まず神棚に神拝します。
神棚がない場合(その場合は国旗が掲げられています)でも上座に向かい一礼します。これはルールというよりも最低限の作法です。
道場への入退場の際は.かならず神棚に一礼することがも作法です。

弽(ゆがけ)を差す時は、正座の姿勢で上座の方に体を向けて行います。これは武術の世界では自分に敵意が無いことを示すためだといわれています。
神棚に向かって行うのは「不正はしません」という意思の表示なのだといわれています。

また、弓道には「下進上退」(かしんじょうたい)という言葉があり
進む時は「下座」の足から、退く時は「上座」の足から運ぶ動作のこと
を言います。

自分が射場にいる場合
射場の脇正面(神棚あるいは国旗あるいは審判席)が上座です。

安土にいる場合(矢渡しの第二介添えや、矢取りの時など)は
的が上座です。

矢渡しの時の第二介添は、射手の介添えではありますが、的が近くにある時は、的から二歩のところまでは的を上座とみなし、左足から三歩下がり向きを変えた後は射手を上座とします。
矢を取りに立つ時は、射手を上座とし左足から的脇まで進みます。
(「介添」副読本より)

看的所が右側にある場合、矢取りに行く時は看的所から見て的の有る右側が上座になるので、左足から安土に進み、射場側にお尻を向けて向きを変え、矢取りをしたら右足から進んで看的所に戻ります。
大会や審査などでは安土に安土幕をかけますが、これは的が神聖なものだからです。

射場では脇正面が神聖なものなので、神棚を祀ったり国旗を掲げたり、審査では審査委員や審判委員が着座します。
的が5つかかっていて4人立ちで引いた時に、落ちは5番的の後ろまで下がって退場します。
これも射場に居て上座は脇正面ですが、神聖な的に敬意を表すために的の前で退場しないという意味で的の後ろまで下がるということになります。

🎯まとめ

射場や控室では、「上座」と「下座」を意識します。
道場に入ったら.まず神棚に神拝します。
神棚がない場合は国旗に。

まずそんなことはないと思いますが、どちらもない場合には上座であろう方向に一礼します。

弽(ゆがけ)を差す時は、立ったまませずに正座の姿勢で上座の方に体を向けて行います。

また、「下進上退」という言葉があり
進むときは「下座」の足、
退くときは「上座」の足から行います。

なので上座の位置によって足運びも変わってきます。
大抵の道場は入場口右側が上座なので左足から運びますが、
たとえば、入場口真正面(真正面というより左斜め前真正面のばあいが多いと思います)が上座の場合は右足から運びます。

「上座」「下座」は弓道や武道以外、ビジネスにおいても知っておいて損はないです。
会議の時の席・接待、宴会の時の席や式典などでの並び順や、上座下座とは違うかもしれませんが、車に乗る際に座る場所優先順位(例えばタクシーなど)も覚えておけばいざという時に、
「お、こういうことを知っているとはなかなかデキる人物だ」
と先方に好印象を持っていただけるかもしれません。

知識としてぜひ覚えてみて下さい。

今のご時世、
「そんなの関係ない」
「時代錯誤だ」
と思うかもしれません。

ですが、正式の場(結婚式やパーティーなど)や神事などでは必ず上座下座を意識します。

昔から続いているしきたりの中で、悪しき風習は淘汰されていきます。
必要なことは淘汰されず継承されていきます。
それを踏まえるならば、おのずと答えはみえてきます。

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