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アラフィフと「やまとなでしこ」(ドラマ)

これはまだ、地に足がついてなかった頃の私のお話。

先日、20周年特別編として、松嶋菜々子さんと堤真一さん出演のこのドラマは、全編をギューっと凝縮し、2週に分けて再放送。「あの時の感動をまた」と、せっかく、神様がくれたこのフリーな時間を自分の為にと、心のビタミン剤として拝見。

実際の放送は2000年で、長男誕生の年。私は、主人公の桜子ちゃんより、年齢も人生もちょっぴり、先を進んでたけど、”Right on Target "。私の心にドンピシャでした。日本の友人が送ってくれたDVDに食らいついて見てたのを思い出します。運転中は、やっぱり、Misiaさんの「Everything」。声出ないのに、全身全霊で、Misiaになり切って歌ってました。アラフィフ女子なら、’あるある’なはず。

主人公の桜子は、貧乏な家に育ち、スチュワーデス(CA)になって、バブル時代の流行語、「三高:高学歴・高収入・高身長」を合言葉に王子様に出会うため、地上に降り立った日には、合コン、合コン。合コンの為に、昭和な感じのオンボロアパートに住み、高いブランド物の洋服を買いあさり、日夜、王子様ハントに励んでた27歳の独身女子。そこで、ある合コンで堤真一さん演じる欧介に出会う。お金持ちの医者と偽っていたが、実は、家族で営む小さな町のお魚屋さんの亭主。それも借金まみれの!!!さぁー、どうなるか?

あとはネタバレなので、ひ・み・つ。小悪魔的で、気が強くて、Gold Digger(お金目当てで付き合う人)の人は、極力お近づきになりたくないけど、松島菜々子さんが演じてると許せちゃう。Only 27歳だし。

ベタなんだけど、なんかいい。20年前もそう。現実にはあり得ないとわかってるけど、ちょっとシンデレラストーリー的な、「王子様と私」の妄想にひたれちゃう。あの時代のドラマって、アラフィフはCraving(欲する)。

そんな、現在、無職の私も、20代前半は、あのコロコロキャスターを引きながら、成田空港を歩いていた一人です。ドラマのようにキラキラじゃなかったけど、それでも20代のあの頃を振り返ると、人生がキラキラしてた。それはそれは、雑誌でブランドのお勉強もしたし、機内で免税品を売ったり、空港の免税品店で高い化粧品を買ったりしてたので、ブランド名は良く知ってました。バブル時代ともあって、ブランド服や小物を身につけ、フェイシャル&ボディマッサージ、マニキュア&ペティキュアも20歳そこそこで、お気軽にできてたし、高いレストランでお食事したり、仕事以外で年に2回は海外旅行に行ってた。あの時代は、CAになりたい人も沢山いたので、職種を聞かれて「機内通訳です。」なんて言うと、「ワー」って声も聞こえる事も少なくなく、「そんなことないよ。」と言いながらも天狗になってた自分もいた。桜子ちゃんのそれとは違うけど、合コンも行かなかったけど、桜子ちゃんの子生意気な言葉を聞いてると、20代の頃の自分を思い出したりもする。

仕事はキチンと真摯にやっていたけど、人間的に若かったぁ〜。今の私とは全然違う。身なりも考え方も、使う化粧品も、クローゼットの中身も。もう少し、大人だったら。。。と我ながら、桜子ちゃんを見てると笑えちゃう。でも、あのキラキラの時代があったから、肩で風を切っていた自分がいたから、あの頃の経験があったからこその「今の自分」。今なら出来ないことでも、若さゆえでとった行動の中で、多くの事を学びました。

昔の私は、今の私にとっての先生だ。

あの当時の私だったら、今の仕事もなく、毎日、化粧もしないで、ヨガパンツがユニフォームの生活なんて、桜子ちゃんのように声高らかに「ありえなーい!」と言っちゃてたと思う。でも、今の自分は「あら、そう?十分、有り得るんですけど。」って答えちゃう。今の自分はこれが気持ちいい。

あの時代は、目に見える全てのキラキラを、ガムシャラに手に入れたかった。今は、あの時代のようにラメは入ってないけど、心で感じる小さなキラキラ✨を集めてる。

経験って大切よね。

マイナスに見える経験だとしても、仮面ライダーのように、「へーんしん!」したら、自分の中で、ヒーローに変わっちゃうんだよ。

「可愛い子には旅をさせろ」。。。息子たちよ、今だからできる事、今だから感じる事、どんな事でも沢山、経験しておいで。

ママは口出ししないよう Zipping my mouth。。。努力するよ。

Love,

Midori

Everything by A-Z (ハモネプより)


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