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クラファン(Makuake)に挑戦してみて感じたこと~ブランドとファンの関係性について

今回、はじめてクラウドファンディング(Makuake)に挑戦してみました。木村石鹸では初となるヘアケア分野、シャンプー&コンディショナーの「12/JU-NI」という商品です。

とはいっても、資金を集めて、それで何かのプロジェクトにあてたり、商品開発したり、というものではなく、今回は所謂「予約販売」に近いものです。なので、厳密には、それってクラウドファンディングなの?と疑問に思うところもあったりしたのですが、物は試しということで、チャレンジしてみたわけです。

で、分かったのは、「予約販売」であっても、クラウドファンディングというプラットホームに乗っかると、これは単にモノを売る/売りだすということではないんだな、ということでした。

これは、応援とか共感を可視化してくれるサービスであり、また、商品のリリースや立ち上げをある種のお祭りにして、支援者を巻き込んで商品の開発やリリースに一体感を形成していく仕掛けだなぁと感じました。

まだプロジェクト開始して3週間ちょいですが、ほんとやってよかったなと思ってます。

〇〇〇万個出荷、販売実績〇〇〇万個の世界ではないところで

この商品はかなり偏った処方にはなってるので、使った人の評価もかなり極端にわかれます。でも、気に入ってくれる人は、かなり熱狂的に好きになってくれる商品です。

僕らは、そういう熱狂的に好きになってくれる人と、長く関係を築いていきたいなという想いがあります。

僕らの業界では、商品の人気を出荷件数や販売数量で表すことがあります。累計〇〇〇万個とか販売個数〇〇〇千万個という具合に、この数が多ければ多いほど人気だということです。

でも、売上個数とか出荷数って、使ってる人とか、それを好きで何度も買ってる人の姿が見えません。もちろん、この数字の中には、1人で10個買ってる人もいるでしょう。でも、結局、メーカー側から見た時、商品が何個出たのか、何個売れたのか、という単純な数値に還元されてしまうと、その商品を本当に好きで何度も何度も買ってくれてる人がどれぐらいいるのかとかって部分は抜け落ちてしまうわけです。

僕らもそういう思考で仕事をしてるなと思うことは多々あります。特に、営業面だと、何個出荷したか、というのが大きい軸としてあって、その数値の大小が商品の良し悪し、あるいはお客さんの良し悪しを判断する軸になっちゃうんです。長くOEMを商売にしてた関係で、そういう思考方法が染みついてちゃってるところがあります。

僕は、こういう単位での思考ではなく、こんな風に商売を捉えたいなと思ってます。

この商品は、1000人のコアな顧客(ファン)がいます。その1000人のほとんどの顔も知っています。長い人はもう10年ぐらいお付き合いしてます。

そんな関係を築きたいし、そんな風に語れるようになりたいんですね。ある程度、知ってる人との関係で、商品を一緒に育てていきたいなという想いがあります。このファンを少しづつ増やしていく、プロダクトも少しづつ進化したり拡張したりしていく。そんな世界/関係をつくりたいんです。

最終的に出荷された数とか売れた数とかで人気度をアピールするのではなく、その商品を使ってくれている人のことを実際にどれぐらい知ってて、その人たちとどれぐらい長く関係を築いてきたか、みたいなことが誇れるようになりたいなと思うんですね。

商品の立ち上げをクラウドファンディングからスタートしたことは、そういう関係のスタートしてはすごくいいなと思うわけです。単にメーカーと消費者という関係ではなく、ブランドと支援者という関係でスタートが切れる感じがするし。

最初に支援してくれた人の大部分は、顔を合わせたことがある人たちでした。沢山の応援メッセージを頂き、すごく嬉しかったです。中には、サンプル利用時からこのシャンプーにほれ込み、ずっといつ発売されるのかいつ発売されるのかと待っていてくれていた方も何人かいらしゃったり。メーカーとして自分たちが作り出したものを、多くの人が支持してくれる、応援してくれる様が直接見れるというのは、本当に何事にもまして嬉しいことなんですね。

クラファンを使わずに、普通に自社の直販サイトで予約販売を開始してたらどうだったかなと思うんですが、多分、ここまで盛り上がらなかっただろうと思います。サンプル利用時からまだかまだかと待っててくださった一定数の方は、予約してくれたかもしれませんが、それ以上の広がりはなかったのかもしれないなと思います。

クラファンのプラットホーム上で、支援者の数や金額、そして応援メッセージが可視化されたことが、この広がりを生んでくれたんじゃないかと思うからです。

クラファンは、あと22日残ってます。目標額は達成しちゃってますが、次の目標は支援者の方をできるかぎり増やしたいなと思ってます。500人目指して頑張ろうと思ってます。よろしくお願いします。


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木村石鹸の代表取締役社長。1995年大学時代の仲間数名とIT会社。以来18年間、商品開発やマーケティングなどを担当。2013年6月にIT会社取締役を退任し、家業である木村石鹸工業株式会社へ。2016年9月、4代目社長に就任。2020年はシャンプー「12/JU-NI」を発売します。