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【初心者編・金融リテラシー】株式投資とは

〇株式とは
・株式とは、企業が資金調達するための手段です。株式を購入することにより、購入者はその企業の株主となり、所有権の一部を持つことになります。
(例)購入者100万円⇄企業100株(交換する)
 株式を持つことで、企業の配当収入の権利、企業経営への参加権(株主総会での投票権)が与えられます。

≪株式会社誕生の歴史≫
・16世紀の海港時代は、大航海時代とも呼ばれ、ヨーロッパ諸国が新たな貿易路を開拓し、海外植民地を建設する過程で、株式会社の概念が生まれ、発展しました。この時代、遠洋航海は莫大な費用と高いリスクを伴いました。航海一つにつき、船舶の建造や維持、乗組員の賃金、貿易品の購入など多額の初期投資が必要であり、海賊や悪天候による船の喪失リスクも非常に高かったのです(ちなみに損害保険の概念もこの時生まれました)。
 このような背景の中で、個人が単独で航海のリスクを負うことは非常に困難でした。そこで、多数の投資家が小額の資金を出し合い、その資金で船を建造し、貿易を行う新しいビジネスモデルが登場します。これが、現代につながる「株式会社」の始まりです。
 最初の株式会社の一つとしてよく引き合いに出されるのは、1602年に設立されたオランダ東インド会社です。これは、スパイス貿易などの遠洋貿易を行うために設立された会社で、世界で初めて株式を公開し、一般の人々から資金を募る形式を取り入れました。投資家は、会社が発行する株式を購入することで、その貿易遠征の利益に応じた配当を受け取る権利を得ました。  
 このシステムにより、リスクは株式を持つ多くの投資家に分散され、一方で成功すれば、その利益も投資家に分配されるという仕組みが確立されました。このモデルは、大規模な商業活動を可能にし、ヨーロッパの海外植民地拡大に重要な役割を果たしました。

〇株式投資の目的は、主に以下の二つです。

①資本価値の増加(キャピタルゲイン): 企業の成長や業績の向上により株価が上昇することを期待し、購入価格より高い価格で株式を売却することによって利益を得る。

②配当収入の獲得(インカムゲイン): 企業の利益の一部が株主に配当として分配されることにより、定期的な収入を得る。

・株式投資は、個別企業の研究や市場の分析が重要であり、高いリターンの可能性と同時に、投資した資金を失うリスクも伴います。そのため、投資初心者が、個別企業の株式を購入し、利益を出すことは困難です
 後に記事を出しますが、つみたてNISAやiDeCoにおけるインデックス投資が資産形成に最も相応しいものとなります。
 投資家は上記①と②を得る為に、将来上昇する要因を考えて株式を購入します。そのうち最も大事な判断軸となるのが「決算」です。決算とは、企業が一定期間の経営成績と財政状態を確定し、報告するための会計処理のことを指します(簡単に言うと学校の成績表みたいなものです)。事業が儲かっていれば、投資家も儲かる仕組みとなっています。 
 株式投資の本質は「人気投票」です。買いたい人が多くなれば多くなるほど価格は上昇していきます。しかし反対要素もあり、ひどい決算などで、皆が株式を売ると、大きな損失となってしまいます。なので、個別企業の株式を購入をするということは高いリスクがあるということです。

ではどうやってリスクを減らして投資を行っていくのか?

これからの記事で学んでいきましょう。


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