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≪Vol.198≫You know what I mean?~外国人と働く~

僕がアメリカへ行っているときによく言われたのが、
「You Know what I mean?」です。
意味で言うと「言っていること分かる??」ということだが、
僕が日本人だから言われているわけでなく、結構周りで言っているのを目にする。

日本人だったら、
「私の言っている意味わかる?」ってなんか、
怒っているような、
なんかバカにしているような、
そんなニュアンスもあるので、
なんとも言い辛いと感じる。

だから、よくわかっていなくても「はい、はい、はい、はい」みたいな感じでその場をやり過ごしたりもする。


でも、今となってみると、なぜアメリカで「You know what I mean?」と言っていたのかわかるような気がする。

一つには
「生まれ育った場所が違う人がいるから、そもそも人々の共通認識が違うかもしれない」という意識もあるだろう。

一つには、
「責任問題」に対する意識の違いもあるだろう。

何度も書いてきたのですが、
日本の場合は本当に「暗黙の了解」があります。
「そんなの常識だよね」
「そんなの言わなくてもわかるよね」
みたいなこと。

仕事なんだから、「ジャケットくらい着てくるだろう!」
って怒っている人も見かけることがあるし、
「人が見てるんだから、スマホとか触ってたらいけないだろう」とか、

というような、日本人が子供のときに受けた教育や礼儀作法があるが、
それが世界中どこでもそうだろうと思っていたりするが、そうでもない。
ジェネレーションギャップの話で言うと、日本人同士においても、
すぐに「最近の若い奴は・・・」ということで、目上の人が怒っている。


というように、日本人同士だから上手くいって、
日本人と外国人だから上手くいかない、なんてことでもない。
結局「わかっているか、わかっていないか」だけのことで、
出来ることなら「わかっている」方がいい。

と、僕は思うので、
日本人にしてはちょっとしつこいと思われるかもしれないけど、
「本当にわかってる?」というニュアンスも込めて、
何度も外国人メンバーには、意図を伝える。何度も何度も。
わかっただろうな、と確認できるくらいまで伝える。

これで言うと、思ったより失礼にはならない。
立場的に僕の方が先輩というケースが多いからかもしれないが、
結局はお互い(関わる人全員)に、「わかっていてよかった」となる。

「なんでそんなこともわからないんだよ!」とか
「俺が言ったこと、もう一度言ってみて」みたいな、
変態的な教育をする先輩は、今すぐにそれをやめた方がいいと思うが、
何度も何度も伝えることと、確認をすることはこの先々はもっと必要になる。

今は文化的に確認作業が「失礼」の領域にあったりするが、
まもなくして、それも変わっていくのではないかと思います。
多様性の時代による考え方の変化が出るだろうと思います。

そして上述もしましたが「責任」の部分は曖昧(の良さ)から、
責任の明確化が進む可能性もあるなぁと思っています。

ちょっと苦手な領域ですが、変化を恐れず頑張っていきたいと思います。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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