見出し画像

デジタル配信サービス「ナンバーナイン」の今後について語ってみる

こんにちは!
ナンバーナインの執行役員の工藤です。
普段はデジタル配信サービス「ナンバーナイン」(以下、「ナンバーナイン」とします)という漫画家さん向けのサービスを運営しております。
私のことは以下のnoteを読んでいただければ何となく伝わるのではないかと思います。

今年に入ってから、漫画家さん向けにナンバーナインの情報を発信すべくnoteを始めました!
▼前回の活動報告このnoteは、ナンバーナインを利用してくださる漫画家さんも増え、売上も上がり、仕込んでいることや知見も増えてきたので、それをまとめて漫画家さんに報告できればと思って始めました。

この記事の対象読者としては下記を想定してます。

▼対象読者
・ナンバーナインを利用する漫画家さん
・ナンバーナインに興味を持っている漫画家さん

基本的に漫画家さん向けに書いていくため、専門用語や、業界の前提などはあまり説明せずに進めていきますので、ご容赦ください。

今月のTopicは、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」の現在・過去・未来に分けて、ナンバーナインがどういう変遷を遂げてきたのか、そして今後どんな展望を考えているのか、について書いてみたいと思います。

ナンバーナインの現在

ナンバーナインの現在
今年5月、ついに長年の目標であった、月間流通総額1億円を達成できました…!本当に嬉しい…!
デジタル配信サービス「ナンバーナイン」は2018年7月にサービスを開始して4年目になります。いや〜立ち上げから今まで、あっという間でしたが、濃厚な4年間でした。目標だった月間売上1億円という数字を達成したので、「現在」のテーマでは、改めて現在のナンバーナインの状況を数字で見ていきます。

早速ですが、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」の2022年6月末までの数字はこんな感じです

ありがたいことに、利用してくださる漫画家さんも順調に増え、漫画家さんへの還元額ももうすぐ累計5億円を突破しそうです。

また、売上も上がってきたので、採用と開発に使える費用も増えてきました。今年頭まで社員3名+インターン1名体制だった企画編集チームですが、10月には社員7名+インターン4名となり約3倍…!

他にも、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」にはクリエイターサクセスチーム、グロースチーム、プロダクトチームがあります。チームごとの役割としては添付の図をみていただけるとわかりやすいかと。


全メンバーを合計すると、インターン含め30名ほどでデジタル配信サービス「ナンバーナイン」を運営しております。
いや〜増えました。初期から考えると10倍位になってます。

人が増えるとやはりできることもどんどん増えていきます。サービス開始当初は、販促施策は月に5つくらいが限界だったのですが、今では月に50以上の施策(冊数で言うと2000冊ほど)を企画し運用しています。

また、配信数も当初、月に10冊くらいだったのですが、いまでは毎月200冊程度は安定的に配信できるようになりました。組織規模だけでなくサービス規模もしっかり拡大できているのを日々実感しますね。


ナンバーナインの過去

ここからは4年間のナンバーナインの歴史について簡単に振り返りたいと思います。

ナンバーナインがどういう目標をもって、どんな道を歩んできたかを知ってもらえれば、今後こういうことをしたいというのも伝わりやすいのかなと思い、勝手に4つのターニングポイントで振り返ってみました。

2018年4月~2018年10月(デジタル配信サービスの開始)

弊社は元々は漫画アプリ「マンガトリガー」の運営をしていた。漫画家さんから(過去作品の)電子化および書籍販売に困っている声が多かったことから、漫画のデジタル配信支援に事業の軸足をスライドさせる。初月売上は20万円だったが、たしかな可能性を感じました。

2018年11月~2019年2月(個人漫画家さんへの営業を開始)

漫画家さんからの紹介案件がベースだったが、話を聞けば聞くほど潜在ニーズは大きいと判断し、自社独自で個人漫画家さんへの営業開拓を開始。コミティア初参加もこのころです。

2019年3月~2020年4月(組織体制変更 〜ナンバーナイン編集部の誕生〜)

小笠原さん・堀口さんがジョイン。程なくして企画編集部の前身である「ナンバーナイン編集部」が誕生する。同人誌・個人作品の取り扱い数が増加。同年5月には電子書籍制作の強化のため宮崎県日南市に「日南デジタル漫画ラボ」を設立。

2020年5月~2022年5月(高度成長期)

Webサービス「ナンバーナイン」がリリース!
それに伴いナンバーナイン編集部から「企画編集部」に部署名を変更。
2022年4月には新メンバーが増え、チームが拡大。目標にしていた「デジタル配信会社:認知度1位」を獲得する。
21年後半よりグロースチームが立ち上がり、販促にも力を入れられるようになり、22年5月には、月間ストア売上(流通総額)1億円を突破。

「ナンバーナイン」の歴史は「システム化」と「販促強化」の歴史

最初の3年間くらいは、作品の入稿から配信までをシステム化、安定化させるのに注力しておりましたが、去年末から、預かった作品の売上の売り伸ばしに力を入れられるようになりました。販促に力を入れてみて、販促の大切さも改めて感じました。

去年の中頃のストア売上が3000万〜4000万円くらいだったことを考えると、約1年で3倍以上の成長を見せていることになります。配信作品数自体は1年で1.5倍くらいの伸びなので、残りの売り伸ばしは販促の力になります。ここについてはまだまだできることがあるので、もっともっと作品の販促に注力していきたいですね。

ナンバーナインの未来

ここまでナンバーナインの現状と過去を振り返ってきたのですが、一貫として、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」が実現したいのは、

「漫画家さんの活動をサポートし、個人でもより多くの読者に作品を届け、ヒット作が生まれたり、コアなファンを獲得できるようにする。それもできる限り漫画家さんの工数をかからずに」

ということです。

漫画家さんの個人活動が盛んになってきたとはいえ、やはり漫画を作りながらマーケティングやマネタイズの方法を考えるのは大変です。両立されている漫画家さんはほんとにすごいです。なので、ナンバーナインは個人漫画家さんのマーケティングやマネタイズを代替できるようにならければと考えています。

ただ、そのためには、まだまだ足りない事が多く…いつも力不足を感じています。もっと仲間を増やして、サービスをより良くしていきたいです。

デジタル配信サービス「ナンバーナイン」も今は、作品を配信し、売上を管理する機能のみですが、売上の分析や、Twitterとの連携、販促支援、創作活動に必要な機能も増やしていき漫画を描き始めたら登録するようなサービスにしたいです。

漫画家さんにとって必要な機能は時代や流行りによって変わっていくので、数年後必要な機能などはその時にならないとわからないんですが…必要となった時にすぐに対応できる強い組織にしていけるようがんばります…!

ただ、直近でこういう機能あったら良いなと思って、水面下で進めている機能があるので、最後に紹介して終わりたいと思います。

①作品紹介ページの作成

読者が利用している電子書籍ストアがそれぞれ異なるため、漫画の発売を告知するときに「どのリンクをツイートしよう…」と迷うことがあると思います。この機能ができれば、主要複数ストア(初めは数ストアのみ)のリンクを一つのページに集約することが出来ます。

ナンバーナインから配信されたタイミングで自動生成されるようにする予定なので、発売後の告知がやりやすくなるかと思います! 余裕があれば、作品紹介ページに試し読み機能を追加したり、他の自著作品を下に表示したりしたいなとも考えてます! 
※画像はイメージ図になります


②縦読み(WEBTOON)作品を各ストアで販売できる機能

これは個人で描いた縦読み作品をピッコマさんや、LINEマンガさん、comicoさんで販売することができる機能です。縦読みの投稿プラットフォームはいくつかあるかと思うのですが、電子書籍ストアに販売できる機能はあまり見かけないので、縦読み作品をインディーズなどに投稿しながら個人で描かれている作品がありましたら、是非活用していただきたいです! 

また、よく知られてるのは上記3ストアかと思いますが、今年に入って、縦読み作品の取り扱いするストアも増えているので、配信先のストアも増やしていきたいです。

はい。直近考えてる機能は以上となります。
時期はまだ未定なのですが、少しずつ進めております…!

ここまでお読みいただきありがとうございました!
最後に、Twitterでもナンバーナインの情報は発信しているので、よろしければフォローお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?