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ハンドボーラーのためのアジリティ能力テストの考案!?

ハンドボールの科学は毎週金曜日に更新!

ハンドボールの科学は,エビデンスベースでハンドボールに関わらず,幅広い分野の研究からハンドボールに応用して

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文献情報

タイトル
Reactive Agility Performance in Handball; Development and Evaluation of a Sport-Specific Measurement Protocol


著者
Miodrag Spasic, Ante Krolo, Natasa Zenic, Anne Delextrat2, Damir Sekulic
 

ジャーナル
Journal of Sports Science and Medicine (2015) 14, 501 - 506

リンク
https://www.jssm.org/jssm-14-501.xml%3EFulltext

まとめ

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方法

写真を参照

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わかったこと!

写真を参照

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この研究の現場への活かし方

 今回はハンドボール選手のためのアジリティ能力に関する研究をもとにお話しします!

 まず,アジリティと言われて???となる方も多いかと思います.アジリティとは,『知的能力(状況の判断能力などを含む)』+『方向転換能力』で構成される能力のことです!ただ単に,フットワークのある奴=アジリティ能力が高い奴ではないということを知っておきましょう!

 皆さんが思うアジリティテストといえば,反復横跳びなどがポピュラーでしょう(実際に反復横跳びは方向転換能力テストです).このテストは,いかに横方向に素早く移動し,即座に方向転換し,それらの動きを一定の時間内に何回繰り返すことができるのかを測るテストです!素晴らしいテストではありますが,ハンドボールのような球技は,単に素早く方向転換できる能力だけでなく,試合中の目まぐるしく変わる状況を適切に判断できる能力が求められます.つまり,ハンドボール選手が試合中に発揮するアジリティ能力を評価するためには,『状況の判断』という要素を組み込む必要があります!

 この研究では,方向転換能力テストでポピュラーなTアジリティテストに状況の判断する課題を加えたものになります!

Tアジリティテスト参考


 この論文の結果を見ると,OFを専門としている選手の方が,比較的このテスト結果が良いようでした.著者はこれはDFの選手が身長も体重も有意にOF選手よりも値が高かったことが要因ではないかと考察しております!また,この論文では,状況判断を用いない同様のテストの結果との比率も計算してします(P&RC)!この結果は男女ともに,有意にOF選手の方が値が小さく,結果が良かったようですね!

 この論文だけでは,はっきりとしたトレーニングへの示唆は述べられませんが,著者も主張しているようにハンドボール選手のアジリティ能力を評価する場合は,あるテストに状況の判断を加えたものとそうでないものを比較して,評価すべきです!

 もし,鈴木が現場なら,このテストの方法をそのままトレーニングさせてしまうかも知れません.機材はなくても,一定のところ選手が通過したら,方向指示をするようなアナログな方法でも,やって見る価値はあるかも知れません!是非,お試しください!

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それでは!

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■ 名前
鈴木 雄大(すずき ゆうだい)

■履歴
日本体育大学 体育学部 健康学科(体育学)→日本体育大学大学院 コーチング
学専攻 博士前期課程(コーチング学)→青森県スポーツ科学センター

■大学院博士前期課程での研究テーマ
「ハンドボール選手の投球動作の3次元動作分析とバイオメカニクスを活用した指導法の構築」

■ハンドボール指導歴
高校男子(2014〜2015)→高校女子(2015〜2020)
日本体育大学女子ハンドボール部 アナリスト(2018〜2020)


 

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