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良い「やめる」と、悪い「やめる」

 次男が幼稚園を退園したことを、昨日書きました。
 奇しくもその日は、2年前に保育園を退所した日でもありました。

 思い返せば私自身が、幼稚園を2つ、小学校を3つ行ってます。父が転勤族だったからですが、周りの人間関係の新陳代謝を、進学以外でもそれだけ経験しています。

 社会人になってからも、転職3回、仕事や結婚などの都合もあり、大小合わせて8回引っ越ししています。その中には「離婚」というキッカケもありました。


やめたいけど、やめられない?

 先日こんな本を読みました。

日本人は「やめる練習」がたりてない/野本響子さん

 こちらの本、ご存知ですか?
 タイトルだけ見ると「日本批判?」なんて思ってしまうんですが、そんなこと無いです。「やめること」に消極的になりがちな方の不安を払拭してくれる本なので、そのような方にはご一読をオススメします。

 「やめる」というか、「環境を変える」ということに対して、消極的になりがちな方へ。
 本稿では、この本とはまた別な視点で、「やめ方」について書きます。

 離婚を考えている方、
 登校をやめたい方、
 職場をやめたい方、
 いろんな「やめる」の参考にしていただければと思います。


「やめる」は「始める」とワンセット

 そもそも、なぜ「やめる」ことを悩むのでしょう?

 わたしは「やめる」は「始める」とワンセットだと考えます。

 離婚すれば、同時に独身の暮らしが始まります。 
 登校をやめれば、同時に「学校外で生活する」が始まります。
 職場をやめれば、また別な形態の生活が始まります。

 なんでも、「やめる」は「始める」とワンセットなのです。

 なので、その「やめる」ことへの不安は、
 新生活への不安か?それとも失うことへの不安か?それとも世間体への不安か?
 その不安の中身を明らかにしてみると、「自分」という人について、もっとよく理解することができます。自己理解は、より自分にフィットする環境選びへの、第一歩です。

 今すぐではないけれど、
 いつか離婚しようと思っている人、
 いつか転校しようと思っている人、
 いつか転職しようと思っている人、

 今すぐしない、具体的な理由は何でしょうか?
 それも合わせて、一度自分とお話してみてください。


嫌だからやめる、は、オススメしません

 「やめる」をあまり経験してきていないと、
 「何かをやめたい」と思うときって、たいてい「現状に不満があるとき」になると思います。
 不満さえなければ、ダラダラと続ける傾向がある、とも言えます。

 「やめる」習慣があると、現状の不満からではなく、より望む未来や、「何かを得る」ために「やめる」ことを自然と選択するようになります。

 さきほどの野本さんの本の中に出てくる、マレーシア人の言葉を借りると「ハッピーじゃないなら変えればいい」。

 これは本当にその通り!と思います。
 ですが、その際の「やめる目的」がズレていると、結局その先の生活で、また同じような苦労をすることになります。

 つまり、「現状への不満からやめてしまう」と、次の生活でもまた同じような「不満」にぶち当たることになるわけです。

 では、「やめたい」と思ったとき、どんな風に思考を整理したらよいのか、「良いやめる」も「悪いやめる」も経験してきた私が、説明致します。


「不満」からの行動は、「不満」を産む

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