[絵本]カロリーヌつきへいく

娘たちへの読み聞かせに熱心だった頃、
日本橋丸善近くで働いていました。
お弁当でさっと昼を済ませ、
広大な絵本売場で次の本を吟味。

自分が読んでいない本も幅広く選ぼうと、吟味していましたが、子供のときに大好きだったカロリーヌシリーズに再会!
これはもう大人買いしてしまいました。

私が子供の頃は、小学館「世界の童話シリーズ」紙箱に入った白い表紙の全集の一冊。
似たような背表紙が20冊程度本棚にあった記憶があります。おそらく八重洲ブックセンターなどに立ち寄るのが好きだった父が、良さげなものを選んでくれていたのでしょう。

カロリーヌシリーズは、元気な少女カロリーヌが8匹の動物(犬、猫、クマ、ヒョウ、ライオン)の仲間たちと一緒に、冒険やイベントを全力で楽しむシリーズ。

この本のテーマはなんと月旅行。

またもや、なんという こううん!
エクリプスはかせは、カロリーヌに 
ロケットを つかうのを ゆるしてくれたのです。

大変なチャンスです。
こうやって、ばっさりと雑にチャンスが転げ込み、読者がカロリーヌと共に出かけられる潔さが大好きです。


カロリーヌと仲間たちは、
ロケットに乗り込み、
無重力生活を体験、
月ではりんごを植えたり、
ラケットで隕石をよけたり。
帰りだって大変、重力を耐えて、
カロリーヌの名運転で池に到着!!

もう盛り沢山。
絵本にしては大量の文章。
さらに絵もわくわくします。
8匹の仲間たちが、頁いっぱいに、
どこやらで何やらやっているのです。
文章以上の情報量。

飽きずに、繰り返し繰り返し楽しめる一冊です。

ふとおもいだしたこと。
亡き父は、私にカロリーヌみたいな元気でリーダーシップのある女の子になってほしかったのですが、当時から黒猫ノワローのファンでした。この月面でのイタズラなんて最高!
40年経っても人はなかなか変わりません。

☆☆☆

作 ピエール・プロブスト
訳 やましたはるお
刊行 BL出版
刊行年 1999年(BL出版)1967年(小学館)

https://www.blg.co.jp/blp/blp-topcm/caro.htm

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