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【あかりが脚本家デビューするまでの道のり②】初っ端から壁!の巻

このマガジンは
私がつんく♂中2映画で脚本デビューするまでのリアルエッセイです。

前回は脚本担当に選ばれるまでのお話を書きました。

脚本担当が決まった段階で
まずやらなければならないことは、
選ばれた作品のプロットのブラッシュアップでした。

既に最初のものからある程度手直しされていて、
ブラッシュアップもされていたのですが
つんく♂さんOKがまだ出てない状態でした。

ここがまず超ーー壁でした。

というのも、私はシナリオの学校である程度の知識は勉強はしていたものの
プロットを書いたことがなかったからです。
(正確にいうと一度はあるくらいで、あとは中2映画の募集の時に書いたくらいでした)

脚本の書き方はある程度はわかるけど
プロットの書き方とかわからない…!という状態でした。
ましてや、原作者さんのプロットのブラッシュアップとなれば
どのくらい原作者さんのものを取り入れつつ、守ればいいのかわからず…
その時点で正直、もうすでにどうすればいいかわからない状態で。

でも、とにかくイチ早く出して、たくさんやり取りをしよう!ということだけ決めて、進めていきました。

今まで自分がシナリオを書く場面というのは
シナリオの学校の課題かコンクールに向けてで、
誰かと作るのはこれが初めて。
そして、プロデューサーさんと一緒にやるのも初めて。
プロットも初めて。
原案ありきのものも初めて。

初めてだらけに囲まれながら
とにかく自分にできることをやろうと自分なりにやっていきますが
全く前に進まず、全然OKが出ずに(もはや出る気配もなく)
脚本を書くフェーズにすらいけない期間がとても長かったです。
普通に何もかもがもどかしかったです。
自分がもっと書ければ…!とか、
もっとアイディア浮かべば…!とか
やっぱりいろんな思いがあったし、
脳が!もう停止してしまって、正解がわからなすぎる中で、焦って涙が出てくることももちろんたくさんありました。

どんなに書いてもOKがもらえないという状況で、
もちろん言い訳にはならないけど
プロットが初めてでもはや正解がわからないままとにかくやるしかない状態になり…。

その辺りから
あ、これやばい。自分もしかしたら降ろされるかもしれない…とかそういう不安にめちゃくちゃ駆られていきました。
(隠してもしょうがないし、このnoteをひとつのエンターテインメントとして発信してるので超素直に書いてます😢)

いろんな人の意見を聞いて、いいところを組み込んでいくのが脚本家のたぶん仕事だと思うのですが
原作通りに進めたい、けど、前に進めないみたいな状態にもなったりして、
どのくらい原案を反映させるべきものかとかも未知すぎて
これ原案ほぼないって感じになったらどうしよう…!とかも含めてすごく悩んでしまって。
その辺りで私は体調を崩します。(これを知恵熱という)

けど、そんなこと言ったら脚本家の枠を降ろされるかもしれない…!と思ったり。
でもそこで、つんく♂さんがどこかでおっしゃってた「とにかくその作品にとってのベストを考えること」という言葉を思い出し、

あ、これ私やりちぎれてない…!
いいものを作ることを考える人になってない…!

と思って、
ここで負けたら、昔挫折した頃(熱意はかってもらったものの役に立てなかった自分のこと。1記事目参照)と同じになる…と思って
気持ちを持ち直します。
(事前に仕込んでいた、旦那さん、私がやばそうだったら気分転換に連れ出してね♡作戦もかなり効果的だった。うちの旦那さん、まじグッジョブ!!)

そして、プロデューサーさんと話した結果、
また3行あらすじに戻り、もはや最初の最初から練り直すことになりました。

そこでOKもらったものを
つんく♂さん・プロデューサーさんと話しながら、またプロットへと落とし込んでいくフェーズに。
で、そこでも結局なかなか私の実力不足で全然円滑に進まず…。

「あ、もしかしたら私、降ろされるかもしれない…!」

ともう一度思います。

でもその時は、これはただの自分の実力不足だから
そうなったらそうなったで、そこは落ち込みすぎずに生き抜いて行こう!と心に決めました。
初めてのことで上手くいったら奇跡なんだから!と自分で自分を励ましながら、時には旦那さんに励ましのお手を拝借しながら
もし降ろされたとしても、後悔のないように精一杯やりちぎろう!ただ、いい作品を作る!ということを考えようと前向きに作業をはじめて、やっと脚本を書くフェーズにまで辿り着きました。

たぶん約1ヶ月弱くらいは脚本に進めず、とにかく書き方がわからないプロットでした。

そんな感じだったので…
脚本に選ばれた直後の作業がまじで超めちゃくちゃ大変でした。まさに初っ端から壁!

脚本に進んでからは、書き方は一応わかるので、このプロットの時程の混乱ではなかったです。(プロデューサーさんやつんく♂さんなどとのやり取りに慣れてきたというのもある)
ただ、いろんな人がいろんなことを言ってくださるので
ありがたいことなんだけど、
これ、たぶん自分の軸を持っておかないとヤバイことになる…と思って、
ここでもひとつ「とにかく中谷さんを信じる!」「とにかくつんく♂さんにOKをもらう!」とか、自分の中の「こうしよう」をこのくらいから少しずつ決めていけました。

これが決めるまでは
なんというか…

誰の言うことを聞けばいいのか(取り入れればいいのか)とか、
私が書いたものを
中谷さんに出す→中谷さんからつんく♂さんに出す→つんく♂さんから中谷さんにFBがくる→中谷さんが私に戻す
みたいな順序や、それがどのくらい時間がかかるのかとかもわからなかったので、
勝手に不安に思ったり、基本的なフローもあまりよく理解していなかったので「今原稿どこにあるんだ?」みたいなことも結構何度もあって…。(笑)

とにかく最初は混乱で不安だらけでした。
本当に心が荒みまくっていたと思う。

混乱しすぎて、まじで心が折れそうになったことも何度かあったけど
さっき少し触れた、事前に仕込んでいた、旦那さん、私がやばそうだったら気分転換に連れ出してね♡作戦で、
旦那さんがまさかの気分転換を連れ出すプロで、それもとても救われました。(そんな男だとは思ってなかったので、棚ぼた感)

よく家で息詰まっている時に、
「散歩行く?」と一緒に散歩に連れて行ってくれたり、
「おいしいもの食べる?」と誘い出してくれて、
ある時、一緒に散歩していたら
急にしくじり先生の杉村太蔵さんの話をし始めて、
「一ヶ月で人生って変わるんだ!」と言い始めたのがとても記憶に残っています。(杉村太蔵さんは一ヶ月で議員になった、みたいな話だった。詳しくはしくじり先生を見てみてね!私は旦那さんから聞いただけだから正確ではない)

でもそれを聞いて、
とにかく一ヶ月、がんばってみよう!と気になれて、やっと脚本執筆まで辿り着いたので…
旦那さんにもとっても感謝してる!!

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