⑦3分ドラマ脚本「グッバイ、SNS」

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼登場人物

アヤカ(20)…人気インフルエンサー

▼本文

〇街頭ビジョン

画面の中にはアヤカ(20)がいる。
テロップには『インスタフォロワー数23万人の人気インフルエン
サー』と書かれている。
 
〇街
街頭ビジョンを見上げる、アヤカ。

アヤカ「人気インフルエンサーね…」

アヤカは、ため息を付く。

アヤカM「この部分で大事なのは23万人という数字だ」

歩き始めるアヤカ。

アヤカM「私の価値はフォロワー数しかない。仕事はどれも言われたものをアカウントに載せるものばかり。…私の発言に自由なんてない」
 
〇アヤカのアパート・中

部屋にはアパートに似合わない高級バックなどがある。
アヤカがポツンと座り、湯呑に緑茶を入れ、飲む。

アヤカM「本当の私はすごく地味だ。でも、そんな私には価値がない。誰も本当の私を見てくれなんかしない」

自分のインスタを見る。アカウントでは、煌びやかな生活をしてい
るように見える。
うつむくアヤカ。
 
〇(アヤカの夢の中)同・中

うとうと寝てしまっている、アヤカ。
携帯の通知音がうるさく鳴り、ふと目を覚ます。

「うそつき」「地味女」などを書かれ、フォロワー数が減っていく。

アヤカ「(驚きながら)…うそつきにさせたのはそっちじゃん…!」

苛立つアヤカ。眉間にシワを寄せ、インスタのアカウントを削除する。
 
〇川

部屋にある高級バックなどを投げ捨てる。
流れていくブランド品を見て

アヤカ「バーーカ!」

携帯をギュッ握り、捨てるアヤカ。

アヤカ「…スッキリ」

流れていく携帯を見る。
 
〇(元の場所)アヤカのアパート・中(夕)

目を覚ますアヤカ。

アヤカ「夢か…」

携帯を開くと、まだアカウントがある。アヤカは湯呑でお茶を飲み
干し、インスタのアカウントを削除する。

アヤカM「私は今日から、自分の人生を生きる」

(了)

▼お問合せ

連絡先

mail:akari.3zuki@gmail.com

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