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【脳画像1時間半動画付】被殻出血のみるべきポイントとは?〜間接経路障害がおこる脳画像の見分け方〜

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《評価から治療展開へ》

脳卒中、脳血管を梗塞したり出血することで神経細胞が壊死して脳が損傷されたことで現象が起きています。
脳画像を見てどこにどうゆう問題があるからできないのかという原因を追求して現象を見ていく必要があります。
脳機能を改善すれば現象は改善していきます!

《脳画像で見るポイント》


① 評価やみるポイントが明確になる
② アプローチ部位が明確になる
③ A D L障害の原因が明確になる
④ 根拠を持ってアプローチが行える

《脳出血》

脳血管が破れることで出血が起きて血腫が脳に直接ダメージを与えたり、血腫が大きくなることや脳の浮腫により頭蓋骨の中の圧が高まり、正常な脳を圧迫することで脳の機能にさまざまな障害が生じます。
・視床出血:40%
・被殻出血:30%

・皮質下出血:10%
・小脳出血:10%
・脳幹出血:10%
被殻出血、視床出血でアプローチ変えていますか??

《被殻とは》

脳の中央部に存在する脳構造で、尾状核と共に線状体を形成しています。
被殻は大脳基底核の一部で、レンズ核の最外部を形成しています。

《大脳基底核とは?》

線状体(尾状核、被殻)、レンズ核(被殻、淡蒼球内節、淡蒼球外節)、視床下核、黒質緻密部、黒質網様部

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《大脳基底核の役割とは?》

大脳基底核は運動調節、認知機能、感情、動機づけや学習などさまざまな機能を担っています。
下記4項目でみていますか⁉︎
この4項目を抑制することでコントロールしています‼︎
① 運動調節
② 認知機能
③ 感情
④ 動機づけや学習

《大脳基底核の抑制障害》
抑制しすぎる障害:パーキンソン病(表情も出ない、運動が抑制される)
抑制できない障害:ハンチントン病

《どのようにして抑制しているのか?》

ハイパー直接路と間接経路を使って抑制しています。
大脳皮質から入ってきた情報が線状体(被殻と尾状体)に入ります。
迷っている情報を抑制するために情報が入ってきます。
淡蒼球外節、視床下核、淡蒼球外節、黒質緻密部、視床、皮質へ戻ります。

間接経路とは、ブレーキを強めて運動を止める経路です。
抑制を強める、つまり抑制強化といいます!!
直接経路とは、ブレーキを緩めて、運動をさせてあげる経路です。
抑制を止める、脱抑制といいます!
やるかやらないか、好きか嫌いかも決めています。

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