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【1時間動画付き】臨床でしか使えない脳卒中リハビリ 脳卒中の分類とリハビリの考え方

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《リハビリって何?》

リハビリとは、身体的、精神的、社会的に最も適した生活水準の達成を可能とすることによって、各人が自らの人生を変革していくことを目指し、且つ時間を限定した過程であるといわれています。

身体的、精神的、社会的に最も適した生活水準とは?
Re(再び)+habilis(適した)
すなわち、「再び適した状態になること」などの意味を持つフルリカバリーを目指す!

《脳卒中患者様》

身体的、精神的、社会的に最も適した生活水準の達成ができない原因とは?
脳卒中に伴い、神経が壊死したことによって身体、精神、社会的な問題が起こる
症状として、運動麻痺や異常筋緊張が起こるからです。

リハビリでは、筋肉ではなく脳にアプローチする必要があります!!

《どうして脳卒中が起こるの?》

生活習慣病、血栓やプラークができて動脈硬化し血管が詰まったり破れたりしてしまいます。
生活習慣を改善することが重要です!

《脳卒中の分類》

血管が詰まる:脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム梗塞、脳塞栓症)
血管が破れる:脳出血、くも膜下出血

・ラクナ梗塞とは?

ラクナ梗塞はラテン語で「小さなくぼみ」という意味で脳の深い場所に発生する直径15mm以下の小さな脳梗塞のことです。

・アテローム血栓性脳梗塞とは?

アテロームとは、粥状硬化(じゅくじょうこうか)という意味で、動脈硬化でおこる血管の変性のことです。
脳内の太い血管、中大脳動脈、内頸動脈、椎骨動脈、脳底動脈等にアテローム変化が起こりやすいため生じます。

アテロームとは、初期は血管の内膜が障害され、コレステロールや細胞が内壁に蓄積し(粥腫形成)、コレステロール蓄積と細胞が増殖して隆起した病変(プラーク)を形成します。

アテロームによって、血管が狭くなり、血栓ができたことで血管が詰まる病気のことをアテローム血栓性脳梗塞といいます。

プラークはマクロファージの死骸や脂肪です。

・心原性脳塞栓症とは?

心房細動などにより心臓内でできた血栓が脳を栄養する血管を閉塞して起こる脳梗塞です。

「心房細動」とは、心房内に流れる電気信号の乱れによって起こる「不整脈」の一種で、心房が痙攣したように細かく震え、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気です。

1番問題となるのが、心房の中で血栓ができ、それが血流に乗って全身に運ばれ、血管を詰まらせてしまうことです。

《脳梗塞の種類から臨床を考える》

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