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簡単にわかる治療部位の選択方法

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《はじめに》

脳卒中患者さんの治療をしていくときに、どこをどう治療すれば良いのか悩みますよね。
どこから治療しますか?
何に対してアプローチしたらいいのか?
何がどう変わったら良いのか?
どう変わって欲しいのか?を見つけるのが難しいなと思います。

《治療する部位は!?脳の部位!?》

脳卒中になると神経が壊死することにより、神経症状がおきます。
脳の部位がどこか、皮質、間脳、小脳や脳幹があります。

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皮質の障害が起こると社会脳なので高次脳機能障害が起こり、行為の障害が起こります。
行為の障害とは、判断や学習に問題が起こります。

間脳は情動脳と言われていて、心の部分です。
気持ち、精神の部分に問題が起こってきます。
一次○○野など感覚や運動情報の繋がりが強いのと運動プログラムにも影響が出ます。

脳幹は生存脳といわれており、生きる、命の問題が起きてきます。
呼吸機能や自律神経や脳神経、姿勢などです。
脳の部位だけでも役割がわかるので、何を見ないといけないかがわかってきます。

《治療する部位は!?身体の部位!?》

人間は高次脳を省いて考えると、身体を動かしてほしいですよね。
人間の動きはどれだけありますか?
上肢は肩関節、肘関節、前腕、リスト、手指くらいしかありません。
頸部、体幹、股関節、膝関節、足関節、足趾、治療部位はこれくらいしかありません。

問題が肩なのか?肘なのか?前腕なのか?リストなのか?手指なのか?
●肩は方向性です。
体幹の回旋が起こっていたら肩です。
●肘は距離です。
体幹の前傾が起こっていたら肘です。

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