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バックニーは何を代償しているのか?

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪


《はじめに》

バックニー:膝が後ろになってしまう
バックニーになることは、良いのでしょうか?悪いのでしょうか?

《歩行とは?》

歩行はI.C.(足底設置)からL.R.(荷重応答期)、M .St.(立脚中期)と
重心を上げていく軌跡です。
それは何のためにあるかというと、エネルギーを出すためです。
●低いところから高いところに上げていく位置エネルギー
●落下していく運動エネルギー

踵をつくことで衝撃が起こります。
落下してきたときに運動エネルギーを一回受け止める必要があります。
ダブルニーアクション、膝が衝撃吸収してくれます。
膝は足関節と股関節の中間関節であり、膝のコントロールは衝撃吸収です。

《バックニーとは?》


棒高跳びの棒が後ろに曲がっていたらL.R.からM.St.の時にエネルギーは後ろにいきます。
バックニーの患者さんは、重心は後ろに返ってくることが多いです。

バックニーは歩行にとって効率的ではなく、エネルギーを生み出しにくいのです。
速度が上がりにくく、疲労感が出やすいです。

原因は、筋肉の問題、関節の問題、プログラムの問題があります。

《どうゆうときにバックニーになりやすいか?》

立位時に私たちもバックニーになっていることが多いです。
立位は近位1/3のところに質量中心があります。
重心を引き上げる力のことを張力といいます(=筋緊張)
重力と張力の和がゼロになることで立位がとれます。

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