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途上であることが幸せ

皆さんは桃鉄をやったことがあるだろうか。数年前には、プロデューサーの方の退職により「もう続編は出ないのか…」と嘆き悲しまれていた伝説のゲーム桃太郎電鉄である。令和版が昨年末に出たのだが、これももれなく楽しいので未履修の方には是非オススメしたい。(ちなみにシリーズ最大級の売上だったらしい)

ただ、このnoteは桃鉄の番宣ではない。

「進捗感」そのものが人間の幸せ

桃鉄をやったことがある人ならわかると思うのだが、プレイヤーは社長という設定で最初に1,000万円を渡され、不動産(商業施設や農地)を購入したりしつつ、理不尽に資産を削っていく貧乏神をなすりつけ合い、資産を最大化するというゲームだ。1年ごとに決算があり、投資した不動産からの利益をキャッシュで手に入れ、それを翌年また投資に回せる、というまるで資本主義経済の縮図みたいなゲームである。

100年モードの75年くらいに岩崎はあることに気がついた。1,000万円を5,000万円にするのに悪戦苦闘していた最初の頃のほうが、5兆円を5兆63億円にしている今より何故か楽しかったのだ(スキー場を買い占めていたので63億円くらい勝手に毎年入る)。また、一緒に遊んでいたCOMに貧乏神などをなすりつけまくり、日本の大半の資産を自分のものにしていたので、今更キングボンビー(貧乏神が変身した最も厄介な形態)がつこうと痛くも痒くもなく、最終的には30兆円くらいの資産を形成し、ボロ勝ちモードにつまらなくなって100年を全うすることなく91年でやめてしまった。

桃鉄の宣伝ではないなら何が言いたいのかというと、喜怒哀楽しつつ、もがきつつも進捗感を感じている方が人間は幸せなのではないか?という仮説だ。
今、毎日もがきながらも、なんとか事業を進捗させているスタートアップをやっている私達はめちゃくちゃ幸せなのではないか?と思うのだ。

絶対値では幸せになれない

起業したばかりの頃は、同時期に起業した友人が「ARR1億円いった」と言っているのを聞いて、非常に悔しく、何より羨ましく思った記憶がある。当時の私は「私も早くARR1億円になりたい…!」と毎日思っていた。
だが今、弊社はARR1億円を優に超えているものの、私達はその絶対値に幸せを感じたりはしない。まだまだ全然だと思ってしまうし、その数字自体で幸せになれる日は来ない。

一方で、私達は目標を達成できるかできないかという瀬戸際のひりつきや、それを乗り越えた成長という事実に一喜一憂している。
会社も人生も、例えそれが1,000万円が1,500万円になるだけでも、その変化それ自体がすごく感情を揺さぶるし幸せなんじゃないかと私は思う。

昨日より今日がよくなっていないと満足しない

なぜか人間は昨日より今日がよくなっていることを望む性質を持っているように思う。これは蛇足だが、最近は資本主義の限界や環境破壊が叫ばれているし、それは全て人間が貪欲に進捗を求める性質の功罪なのではないかと思う時がある。進捗しているように感じているだけで大いに後退しているのではないかとふと疑問を感じることもある。

ただ大きな流れとして、進捗を渇望する人間の普遍的な性質はたしかに存在するように思うし、人間それ自体ではなく環境のほうを変化させていっているのは紛れもない事実のように思う。そのような性質がなければ、多分今あなたがこれを読んでいるPCやスマホなんてものはもちろん、医療や科学も、今の生活を支えるほぼ全てのものは存在しなかったんじゃないだろうか。

途上の会社を進捗させよう

弊社は「信頼される人が報われる転職市場にする」という目的があって存在している。他のスタートアップも何かの課題を解決しようとしているし、何かしらの存在理由を持っている。同時に、スタートアップは進捗を渇望する生き物でもある。もし、例えば「最近、成長してないな」とか「やれることをやってしまっているな」という人間らしい進捗への渇望を感じている人には、まだまだ途上である弊社をはじめスタートアップはすごく面白い環境だと思う。進捗の白地しかないからだ(もちろんその分大変なのだけれど、LIFE IS HARD だから HAPPYだ)。是非、一緒にフェアな転職市場を作るこの会社を進捗させましょう。


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