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備忘録)情報選択に必要なファクトチェック

Google News Labさんによる
「GNI ファクトチェック・ワークショップ : オンライン情報入門」を見ました。

なぜ、そして、どうやって間違った情報がネットに流れるのか。
その技術と動機について説明されています。ソースの信頼性、ファクトチェックツールの活用など、誤情報に騙されない。自身が間違って拡散しない様に。
改めてソーシャルメディアの使い方について考えさせられます。


ワークショップ動画内での興味深かった内容について一部記載していきます。

広がった情報に対するファクトチェックの上書きについて

既に間違った情報が拡散されている場合の対処としてどうすれば良いのかという質問に対しての回答でした。
間違った情報を正す見解の表明=カウンターとして上書きしようとしても効果が薄いのだそうです。それは、間違った情報の方が広がりやすいという研究結果があるため。
間違った情報=ディスインフォメーション には「意図がある」ので、元々相手を騙そうと思って作っていたり、広がりやすい様に設計しています。例えば、派手な見出しをつけていたり。。
面白かったり、怖かったり、怒りだったり、強い感情を呼び起こすコンテンツを人は心理学的観点から見てもシェアしがちで拡散力が強い。
それに比べて、この情報は間違っていますよ。と説明する時には冷静で論理的な議論をしなければなりません。
冷静で論理的な議論は相対的につまらなくなる。= 読まれにくい。となります。この観点から間違った情報の方が広がりやすいという事になります。
対策としては、ソーシャルメディア、動画、イラストなどを活用をして読まれにくさを解消する。とおっしゃっていました。
他社事例では、Googleでは「ファクトチェックエクスプローラー」というツールで登録したメディアのコンテンツが閲覧出来るそうです。(日本でも最近バズフィードの記事が閲覧できる様に。)

Facebookは第三者にチェックしてもらっており、
プラットフォーマーが積極的にファクトチェックの検閲をする。or 情報を併記して判断情報を読者に伝える。などの対策が必要とのこと。


どのような ニュースを疑えばいい?判断基準は?

「そうだ!そうだ!」と自分の心が強く思うようなニュースは怪しむ。こと。「マスメディアが発信していない真実」みたいな見出しはかなり怪しんだ方がよいそうです。
→そのような謳い文句はディスインフォメーションを流すときの情報手段の一つになっている。

怪しいなと思ったニュースに対してどのようなカウンター情報が出ているのか。発信元が記載されているかどうか確認しましょう。
まともなメディアだったら問い合わせ先などが書いてあるはずです。


フェクトチェック自体の認知/浸透性
プラットフォーマーとの連携。が必要。
IFCNガイドラインの遵守。
FacebookはIFCNに加盟している団体じゃないとファクトチェックの請負を契約しない。
TVを使ったファクトチェックリーチは効果が高い。


バックファイヤー効果への対処
間違った発信された方の自尊心を傷つけない。
伝え方の重要性。
相手を責めるのではなく、命名白白に柔らかく明確に伝える。
データによる検証。

FIJはファクトチェックの対価/利害関係はあるのか
依頼された人に有利なファクトチェックをする事はない。
Facebookから第三者へファクトチェックしてくださいへの対価はある。あくまでfacebookに対して有利になるとかではなく、facebook上に上がっている投稿や情報が正しいかという基準。

ファクトチェックとは?雲雨傘論理で説明
雲が出ているね。という「事実」
雨が降るかも。という「推測」
傘を持っていく。という「行動」
ファクトチェックで検証するのは雲が出ているかどうかの「事実」の部分
例えば雲が出ていても、とてもまばらで雨が降りそうもない雲であった場合、
ミスリードというファクトチェック結果を出す。
それでも傘を持っていくかは情報を受け取ったその人の自由。
むしろ晴れでも傘を持ちたい人は持てばいい。
それに対して「傘を持つのは間違いだ。」というのはファクトチェックではない。
それは論評(意見の提示)になる。

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