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魚焼きグリルが使いたくなる!「焼き焼きグリル」を使ったおつまみレシピ4つ

みなさんのおうちに「魚焼きグリル」はありますか?

直火で焼くため食材にきれいな焼き目がついて、ふっくら仕上がる調理道具です。鶏もも肉を焼けば焼きとり屋さんさながらの出来栄えです。

でもひとつ問題があります。それは「掃除が面倒くさい」こと。網は洗いづらいし、洗い忘れたのを数日後に思い出した日には怖くて開けられません。一度使って掃除や洗い忘れが嫌になって、「もう使わない!」と心に決め、魚焼きグリルはないことにして生活している人も多いはずです(私がそうでした)。

そんな「おいしいけれど面倒くさい魚焼きグリル」に救世主が現れました。及源(オイゲン)鋳造さんの「焼き焼きグリル」です。

焼き焼きグリルは魚焼きグリルに直接入れられる鉄板で、焼いてそのまま食卓に出せる調理道具です。鉄板が熱いから冷めないし、洗い物も減るしいいことだらけ!とすぐに購入しました。

じゃこてんと菜の花焼いて生姜醤油

家に届いてさっそく使ってみると、何を焼いてもおいしそうな焼き目がついて、口に含んだ時の香りの豊かさにこれが直火の力か…!と感動しました。おいしく料理できる上に、鉄板は温かいままで、洗い物も減り、魚焼きグリルは汚れない。冷蔵庫に残った野菜もただ焼くだけで様になるし、何よりジュージューと音がする食べ物が食卓にあるだけで盛り上がるし、食欲がそそられます。

塩コショウした手羽先をじっくり焼くだけでごちそうに

二日に一回は焼き焼きグリルで野菜や肉・魚を焼き、使えば使うほどその手軽さとおいしさに引き込まれていきました。

この商品は、もっとたくさんの人に知ってもらいたい。そしてどんな人たちがこの商品を作っているのか知りたいと思い、及源鋳造さんのHPから「御社の焼き焼きグリルが大好きなのでレシピを作らせてください」とラブレターを送りました。翌日、社長から連絡があり「一緒にやりましょう!」とのこと。やった〜!

ということで、この記事では焼き焼きグリルを使ったおつまみレシピを4つと、焼き焼きグリルを作っている及源鋳造さんについてご紹介します。

焼き焼きグリルを使ったおつまみレシピ

●鮭とじゃがいものガレット風

焼き焼きグリルで鮭を焼くと、身から出た脂で鮭の背面がカリカリに焼けるのが面白くて思いついた一皿。じゃがいもに鮭の旨みが染みてたまりません。オリーブオイルの代わりにバターで作っても風味豊かです。

【材料】
塩鮭 1切、じゃがいも 1個、オリーブオイル 小さじ2、パセリ 適量(あれば)

【作り方】
①じゃがいもは皮を剥き、千切りして洗わずに焼き焼きグリルに敷き詰める。その上からオリーブオイルを小さじ1かける。鮭を乗せてさらにオリーブオイルを小さじ1かける。パセリはみじん切りにする。

②焼き焼きグリルと魚焼きグリルの両方を1分ほど熱し、❶を魚焼きグリルに入れて強火で5分焼く。最後にパセリを乗せる。

*塩鮭はものによって濃さが違うので、適宜塩分を調整してください。

●手羽先のねぎソース

手羽先の皮目がパリパリに焼けるのが魚焼きグリルのいいところ。みじん切りのネギを下に敷き詰めることで一緒にソースも作ってしまいます。出来上がったらレモンをぎゅっと絞って手掴みで食べてください。ビールが進みます。

【材料】
手羽先 3本、長ネギ 1/4本、ごま油 小さじ1、塩胡椒 適量

【作り方】
①手羽先は塩胡椒をしておく。ネギはみじん切りにして、焼き焼きグリルに敷き詰める。その上から塩少々をふる。手羽先を乗せてごま油をかける。

②焼き焼きグリルと魚焼きグリルの両方を1分ほど熱し、❶を魚焼きグリルに入れて強火で6〜7分焼く。レモンを絞っていただく。

●トマトの味噌チーズ焼き

トマトを半分に切って、味噌とチーズを乗せて焼くだけ!豪快な見た目が食欲をそそります。加熱時間が短いのでトマトは半生状態。酸味と甘味のバランス、味噌とチーズのタブル発酵食品の濃密な香りがたまりません。

【材料】
トマト 1個(ミニトマトで作ってもOK)、とろけるチーズ 30g前後、味噌 小さじ2、みりん 小さじ1

【作り方】
①トマトは半分に切って焼き焼きグリルに乗せる。味噌とみりんを合わせて、トマトの断面に塗る。

②焼き焼きグリルと魚焼きグリルの両方を1分ほど熱し、❶を魚焼きグリルに入れて、弱火で2分焼く。チーズを乗せて、弱火で2分焼く。

●マッシュルームと生ハムのグリル

マッシュルームに生ハムを詰めて焼くだけの簡単おつまみです。見た目もかわいらしく、食べやすいお料理です。マッシュルームと生ハムの旨みがくぼみに詰まっているので、こぼさないように、火傷もしないように気をつけて食べてみてください。白ワインがぴったりです!

【材料】
マッシュルーム 1パック、生ハム 4〜5枚、オリーブオイル 小さじ1、黒胡椒 適量

【作り方】
①マッシュルームは軸を持ってクルッと回すように引っ張って軸を外す。生ハムを小さくちぎり、マッシュルームのくぼみに詰める。

②焼き焼きグリルと魚焼きグリルの両方を1分ほど熱し、❶を並べてオリーブオイルを上からかける。魚焼きグリルに入れて、弱火で4〜5分焼く。最後に黒胡椒をふる。

*生ハムが焦げてしまったところはキッチンバサミなどでカットすると食べやすい。

初めは全然売れなかった!「焼き焼きグリル」ができるまで

及源鋳造さんは岩手県奥州市で創業170年を迎える会社で、鉄鍋鉄瓶など鉄鋳物を使った暮らしの道具を作り続けている会社です。HPにある言葉に私はシビれて、こういう会社が日本にあることは誇りだなと思いました。

及源鋳造は鉄鍋鉄瓶など昔ながらの南部鉄器以外にも、デザイン性に富んだ調理道具を数多く作り出しています。どうしてこのような商品を作っているのかと、焼き焼きグリルができる背景について、5代目社長の及川久仁子さんに伺いました。

「高度経済成長以前の南部鉄器業者は鉄鍋などどこも同じような商品を作っていました。けれどそれではこれからが続いていかないと4代目社長の私の父が変革を起こしました。デザイナーを起用して、現代の生活にあった鉄の商品を作り出していったのです。その結果グッドデザイン賞をいくつも受賞することができ、現在ではドイツ、カナダ、台湾など輸出も盛んになっていきました。」

「焼き焼きグリルは2000年頃に発売した商品です。その当時、調理道具だけでなく、テーブルの上にある器を開発しようという機運がありました。そこでステーキ皿のような調理と器の機能が兼ね備えていて、かつ魚を乗せても様になるようなものを作れないかというのがこの商品の始まりです

いくつか試作品を作って地域の料理研究家さんに見てもらったところ『この商品は魚焼きグリルに入れられるようにしたら絶対いいと思います』とアドバイスをいただきました。確かに魚焼きグリルはお手入れが面倒ですし、ちょうどいい鉄板が入ればグリルの部品を洗わないで良い。これはいけるかも?と思って商品を開発し、鉄板に布目模様を入れることで熱効率がよく、かつ魚を乗せても様になる和食器に仕上がりました。

その後無事焼き焼きグリルは発売されたのですが、営業に行っても新しい商品はなかなか受け入れてもらえず全然売れませんでした(笑)のちに自分たちでネット通販を始め、どういう商品なのかをお客さんに直接説明できるようになってから徐々に売れていきました。今はおかげさまでよく売れています。」

社長さんのお話を伺っていて、誠実で真摯なものづくりや新しいことに挑戦していく姿勢が本当にかっこいいなと思いました。焼き焼きグリルが全然売れなくても、終売にせず売り続けてくれてありがとうございます。

香ばしくおいしそうな料理が作れて、掃除や手入れがラクで、見た目の美しさやプロダクトの背景までストーリーがある。ますます焼き焼きグリルのとりこになりました。これからもたくさん使います。

ちなみに焼き焼きグリルは5種類あります。私はおかずが2種類作れるスリムを持っていますが、ソースを使った料理はぽっちゃり、グラタンなどを作るのには深型などよく作る料理に合わせて購入することをおすすめします。ぜひ焼き焼きライフをご一緒に〜👋


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