後ろめたく思う気持ち
不倫についての考察。二回目。なんとなく。
不倫て、どんな形であれ、誰かを傷つけるまたは傷つける可能性があるのだと思う。経験者ですので、当事者目線です。
まず私、不倫相手の子どもだからね。今はもうどうでもいいけど、やはり子どもの頃はきつかった。結構大人になってまで悩んだ。だからまあ、行為自体はさておき、その後の結果については考えた方がいいと思う。正妻の子どもでないことは生きづらいっす。
かくいう私も結婚してる男性と関係を持ったことがあるし、自分が結婚しているときも勢いで別の男性と関係を持った。相手が既婚者の場合、自分は苦しい。奥さんの影というのが必ず見えるから。相手が自分といるときにどんな姿であっても、帰る家があり、帰ってく姿を見るのは辛い。
自分が結婚していた時、一度我に返った瞬間があって、「なんてことをしてしまったんだ」と漠然と思ったのを覚えている。怖くなったとかではなくて、どんなに言い訳を並べても、自分のしていることは間違ってると分かったとき、絶望した。快楽のためにとんでもないことをしたと。その後すぐ、離婚してよかったと思った。この先もこの人を裏切らない保証はないと思ったら、自分は結婚している資格はないと思った。特に元夫とは。そして元夫に最後まで一応バレなかったのはよかった。バレたらどれだけ傷つけたか、それを思うと今でも恐ろしい。元夫を傷つけたくなかったという気持ちが自分の中にちゃんとあってよかったと思う。
友人にも何人か既婚者と不倫して傷ついた人がいるけど、それは私は正しい傷なんだと思う。一時的なものとして関係があったとしても、最後傷ついて離れたことは良かったと思う。これは自分も含めて。傷ついて良かったと思う。当事者だけが傷ついて終わるのが一番おさまりが良いから。
だからか、長く不倫関係を続けていて、まるで自分たちの関係は特別だ、みたいに思ってる人を見ると、ん?と思う。特別なんてないさね。不倫は不倫で変わらない。今の時代、何の拍子でバレるかなんて分からない。後ろめたさは常に持ってるべきだと思う。開き直って不倫してる人は、誰かを思いっきり傷つける可能性があると思う。開き直るなら風俗を強くお勧めする。その道のプロだから。風俗に嫉妬はしないよな・・・いや、分からんけど。
それでも不倫がどうしても起こることもある。知人カップルに元々は不倫関係だったけど、時間をかけて正式な手続きを経て最終的に結婚した人たちがいて、その人たちを見ているとどうしても完全に否定できない。頼る相手が必要な時に差し伸べられた手が既婚者からだったとかもあるし、その一時的な瞬間的な状況を突破するための関係という意味では否定できないと思う。
あとは関係者全員の合意のもととかね。ダブル不倫であれば、自分の旦那も相手の奥さんも容認。子どもも知ってる、みたいな。でもそんなケースってほぼないんだろうな。大概はどちらかが一方的に裏切ってるんだろうから。これは現実的ではないか。
And Just Like ThatってSex and the Cityの続編を見たとき、私の大好きなMirandaが、同じく大好きなその夫のSteveに「好きな人ができたから別れたい」って告げたシーンがとても好きだった。ドストレート。受け入れたSteveもよかったし、子どもにもちゃんと説明してたし。前やってたドラマの恋する母たちの息子たちも母親の離婚やら次の男のことで受け入れててよかったしな。こういうのはいいなと思う。
結局のところ答えはないのだと思うけど、不倫て違法行為だからやはり悪いことなんだと思う。何よりも誰かを傷つける可能性がある。だから後ろめたさが必要。その後ろめたさを持っていれば、周りの人間を傷つけるリスクも多少減るのではと思う。そうであって欲しいなと、ふと思ったのでした。
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さて、思いっきりダウンした。一日中動けなかった。昨日仕事で受けたダメージが思いのほか酷かったようだ。疲れもピークだな。そんな私を元気にしてくれるのは雪だるまさんたちとか西の人たちとか。笑かしてくれる人って、画面の向こうでも何でも大切。感謝しかないな。後ろめたさもゼロである。