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三都半島アートプロジェクト2021 in 小豆島

小豆島で三都半島アートプロジェクトが今年も開催中(11月6日から23日までの土日祝)です。

瀬戸内海で2番目に大きな島・小豆島。
その島民にとっては“ちょっと不便な場所“と認識され、足を運ぶことが少ない三都半島は、実は移住者や島外からの訪問者には夕日の絶景スポットであり、美しい自然が残る里山である上、船が行き交う瀬戸内を見下ろす展望台もあるなど、まだ知られていない穴場が多いため、人気のエリアでもあります。

今年の現代アート展のタイトルは

「海が少し見える小さい窓一つもつ」


晩年を小豆島で過ごした自由律俳句の俳人、尾崎放哉(オザキホウサイ)の句を引用しています。
晩年、病を患い不自由な生活を送りながらも、日常の些細な出来事を切り取り現在も様々な形で取り上げられる優れた句を数多く生み出した尾崎の句に詠まれた
「海が少し見える小さい窓」
は、日常から別世界へと誘ってくれる特別なものだったかもしれません。

本展では神浦(こうのうら)地区に点在する空き家が会場となっており、家の中やその周辺にアート作品が並びます。日常空間である家の中で、設置された作品たちは「窓」の役割を果たすように、アーティストたちがつくり出す様々な世界を見せてくれるのではないでしょうか。
(とここまでは下のリーフレット裏面のメッセージをほぼ抜粋ししています)

先週末の11月5日(土)から始まったこの現代アート展に、前日たまたまた知り合った関東からの旅行者(彼女もアーティストだったので興味を持ってくれたため)を誘って私も訪れました。

14名のアーティストによって開かれたそれぞれの「窓」から、様々な違った世界を覗かせてもらい、言葉では説明できない感覚や感情が湧き上がりました。

少し前の時代の日常の気配をあえて残したままの空き家。
その玄関から靴を脱いであがるどこか懐かしい感覚に浸るまもなく、目の前に展開される現代アートの数々に非日常にしか味わえない新鮮な感覚を覚えました。

ただ歩くたけでも十分リフレッシュできる三都の里山に数多くのアートが加わり、様々な感情を呼び起こされることで心も身体もデトックスされたような気がします。

ゆっくり徒歩でまわっても約1時間のコース。
ルートは受付になっている神浦コミュニティセンターで「展示マップ」で入手頂きご確認下さい。

改めて、文化・芸術が人が人らしく生きる上で必要なものだと実感する機会にもなった三都半島アートプロジェクト2021。

それぞれの作品から感じたアーティストたちのエネルギーを出来るだけ多くの人々に感じて貰いたい!
ぜひお時間が許す方はお足運びください!

会期:2021年11月6日から23日の土日祝
時間:11時-16時半
入場料:無料
主催:三都半島アートプロジェクト実行委員会
協力:広島市立大学芸術学部

三都半島アートプロジェクト2021公式ブログ
https://mitohantoartproject.blogspot.com/


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