これ、じゃなきゃダメなんだ
昨日から無性にフルーツサンドが食べたくてしょうがない。
確か近所のコンビニに数日前にはあったはずだ。そのときは食べたいわけではなかったけれど記憶に残っていた。
食べたい!となった昨日、私は散歩もかねてぼてぼてとコンビニへ歩いて向かった。
ぴろりろり~と間抜けな音と共にドアは開く。さて、私は念願のフルーツサンドと出会えるのか。
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臨月になってからひとりでスーパーへ行くのがしんどいので歩いていける距離のコンビニで食料を調達している。少し高いけれど野菜もあるし、料理をする気力がある日はがっつり買う。
どこの棚に何があるかはだいたい把握しているので一目散にサンドイッチの場所へと向かった。
ない。
サンドイッチの棚は空っぽだった。
ああ、そうか。台風の影響で品物が届かないんだな。しょうがない。でもなんだか甘いパンが食べたいんだ。惣菜パンのコーナーへ行く。
さつまいもクリームのパンケーキがある。
手に取ってかごに入れそうになる。いや、これじゃあダメなんだ。私が食べたいのはふかふかのサンドイッチ用のパンにクリームとフルーツがぎっしりはさみこまれたフルーツサンドなんだ。
自分に言い聞かせて棚に戻す。
こんなときの私の胃袋は類似品じゃダメなのだ。
以前にもこんな現象が起きたことがあって、仕方がなく類似品を買って食べたのだが、これじゃない、と体は満足してくれなかった。
結局食べたかったものに辿り着くまで私の中でふわふわと消化されずに居続ける。実に厄介だ。
以前にも似たようなことを書いたことがあったな。
私は懲りずに2軒目のコンビニへ行く。出産予定日も近いしたくさん歩きなさいと先生に言われているのでちょうどいい機会だ。あそこにはもしかしたらあるかもしれない。
1軒目から数100メートル離れたところにある2軒目に着いたとき、入口から答えは見えていた。
ない。
2軒目のコンビニは入口の正面がサンドイッチの棚でそこにはやはり空の白い棚があるだけだったのだ。
ここもだめか。
これでダメなら今日はあきらめよう。私は3軒目のコンビニに寄ることにした。3軒目は帰り道の途中にある。私の家の近所はありがたいことにコンビニが豊富なのだ。
3軒目。ない。もったいぶる必要もないので改行しない。
どこのコンビニも台風の影響でいつもより品数が少なかった。そうだよな、クリームもフルーツも生ものだし、その日に届かなければないよな。
ほんのわずかな期待で3軒のコンビニはしごをした。私は便利な生活に慣れすぎている。食べ物があるだけでもありがたいことは昨日のnoteにも書いたはずなのに。
欲って恐ろしい。生きてるから芽生えてしまうのか。
今日もふらふらとフルーツサンドを求めに行ったけれどまたなかった。この欲はいつ消化できるのだろうか。できるまできっと足を運び続けるのだろう。
非効率なことばかりしている自分をどこかで笑ってもらいたいものだ。
書いているとエネルギーを使うのか、甘いものか揚げ物が欲しくなるんです。 健康を害さない程度につまみたいと思います。