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ゆべ小説

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ゆべしちゃんが書いた小説とかです。 幻想怪奇っぽくなってたらいいなあ。
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#短編

雨の日に来る

雨の日に来る

 初夏、灰色の雲が低く垂れ籠める、ひどい雨の日の午後にだけ来る幽霊がいる。

 まだ幼子だった私が微睡みに招かれ青くさい畳の上に横になっていた時に、それは来た。

ざあああああああ
ざあああああああ

 という雨の音の中に、玄関の引き戸の硝子をカシャンカシャンと叩く音が聞こえる。
 私が寝ている間に家族は買い物にでもでかけたようだ。
 私の他に誰も出るものがいない。
 寝ていた居間から顔を出すと、

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