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精進肉 -時雨煮-

こんにちは。
今回企画を担当させて頂きました、越智 元之と申します。

精進肉 -時雨煮(しぐれ煮)- 

☑企画内容
今回、「麩嘉」様と弊社「湯波吉」で「精進肉-時雨煮-」を創作致しました。
一番最後にだけ引き上げる希少な飴色の湯葉「甘ゆば」と、「利休麩」を上品に炊き上げました。
生姜の香りが食欲をそそります。

6月1日より、販売開始です。
月初め1日を【精進日-SHOJIN day-】とし、毎月1日から販売致します。
数に限りがございますので、無くなり次第、その月は終了と致します。
また翌月1日【精進日-SHOJIN day-】からの販売となります。
※定休日の時は翌営業日
※1月を除く、年11回。

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販売場所:麩嘉 錦店
     湯波吉
    ◆麩嘉オンラインショップ
    ◆湯波吉オンラインショップ                                 
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☑今回使っている麩

利休麩

利休麩(大徳寺麩)は小麦粉からたんぱく質を抽出し、それを丸めてお湯で蒸かして味付けし、数日寝かせたものを油で揚げた生麩です。
中国の宋時代に禅宗の精進料理に用いられ日本に作り方が伝わりました。

☑今回使っている湯葉

甘ゆば

甘ゆばは一番最後に引き上げたものです。
“たった1回”しかが作れない為、希少なものです。
また、煮詰まった最後ですので、糖度が高く、自然な甘みがあります。
手間暇がかかるものですから、最近では、作られているお店さんはほとんどありません。

☑「湯葉や麩」どんな食材なの?
高たんぱくで低カロリーです。理想的な健康食品といえるのではないでしょうか。
また、焼いたり・炊いたり・揚げたりと色々なことが出来る食材です。

☑「精進肉」って?
元々、湯葉や麩は肉食が禁じられていた僧侶たちの貴重なタンパク源として重用されました。やがて禅の精神を汲む茶事に出される料理となり、また御料理屋様を通して広く知られるようになりました。
 
☑どんなお味なの?
ここが皆様知りたいところだと思います。
もちろん、食品ですので美味しくなければいけません。
味の濃い食べ物を食した際、明くる日まで舌の上に味が残ってしまうことはないでしょうか。もちろん、それが良くてお召し上がりになられる方もいらっしゃるとは思いますが、私自身、「湯葉や麩」は舌を「優しく包んでくれる、ほっこりするお味」という風に捉えております。
 
☑昨今
EAT・ランセット委員会が発表した持続可能な食生活における食肉量は牛、豚、鶏をあわせて1人1週間に301gとのこと。今の現代人にとっては、非常に厳しい数字だと思います。
代替肉やこれから培養肉などが多くなるでしょう。食のサステナビリティについて語られることが増えましたが、京都の独特な食文化は、昔からとても根付いている考え方だと思います。
是非、「湯葉や麩」もご検討いただけますと幸いです。
他にも、数十種類を超える様々な「湯葉や麩」がございます。
「難しい食べ物では」「ハードルが高いのでは」と思われず、ご不明な点等ございましたら遠慮なくお尋ねください。


「味の中」で皆様方と出逢えることを心よりお待ちしております。



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