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受精卵が分裂すると高校生になる ◆ 水曜日の湯葉78 [5/31-6/6]

埼玉の奥地に住んでいるのだが、最近は田んぼに白鷺が飛んでくる季節になって見ていて気持ちがいい。先日もいい感じの写真を撮ったが、どう頑張っても自宅が特定できるアングルなので Photoshop の生成AIで再現してみた。便利。


5月31日 水

いま書いてる小説に高校生が登場することになった。あまり書いた経験がない。とりあえず制服のデザインを調べるが、僕の出身高校に制服がなかったせいでピンと来ない。こいつらは放課後も制服を着るんだっけ? 体育があった日はジャージで下校するのか? なんも知らん。

考えてみると世の中のクリエイターは高校生を好きすぎる。名探偵とか暗殺者とかいった特殊な職業の人間を「表の顔は平凡な高校生」にしたり、ファンタジーや時代モノの人物を学園パロディにしたり、AIのキャラクターを女子高生にしたりする。まるで人間の基本形が高校生かのような扱いだ。ヒトの受精卵は細胞分裂をくりかえしてやがて高校生になり、そのあとはただ老いて死ぬ。そういう生物。

そういう扱いがしっくり来ないので、僕は大学生をやたら書く。小説の登場人物はやたら変な動きをするが、「変な動き」がいちばん似合うのが大学生だからだ。高校生が変な動きをすると「普通なら親が止めるだろう。家庭事情が複雑なのだろうか」といった余計なことを考えてしまう。大学生はそういうことをあんま考えなくていい。


Amazon Prime の無料期間がおわるので解約する。プライムビデオで見た『ジュマンジ』『きのう何食べた?』が面白かったので満足。普段使いは Netflix だな。

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めっちゃ未練がましい。このあとも Amazon で買い物するたびに毎回「やっぱりプライム入りませんか」と要求してくる。付き合いたくない職業を聞かれたら「Amazon プライムの解約システム」と答えよう。一方で Netflix は面倒が少ないので、頻繁に契約と解約を繰り返される都合のいいサブスクに甘んじてしまうところがあり、それはそれで不憫である。


6月1日 木

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