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リターンズ6話 ネタバレ考察&感想その7~S1武蔵の勇気

18:34~ 和泉(井浦新)が帰宅したシーン。菊様(三浦翔平)は当然家を出ていて不在だが、和泉はまだ知らず呼び続ける。
書き置きを見つけたが、両面白紙でライターで火をつける。

火をつけて紙が消えるのはマジックだ。番組公式SNSにメイキングが出ていた。

大事に至らなくて幸いだったが、火をつけたら新たなメモが出るというのは菊様が公安だからという設定なのだろう。

19:28~ 和泉が菊様に電話をしたところで、菊様がおむすびごろりんの車に乗ったままのシーンに切り替わる。
電話には出ずため息を吐く菊様に武蔵(吉田鋼太郎)が声をかける。窓を叩かれて驚いてクラクションを鳴らしてしまうのは細かいアドリブか演出だろうが面白かった。

20:15~ 春田(田中圭)だけわんだほうに到着するシーン。そこでちず(内田理央)と息子の吾郎(佐藤大空)に遭遇する。
春田が「日替り」というと「水あめチキンライスだけどいいのか?」と聞いてしまう鉄平兄(児嶋一哉)のやり取りがいつもと違っていて面白かった。
ちずに「牧くんは?」と聞かれて、試着で疲れて先に帰ったと言うと「(仕事が)ほんっと大変だもん、牧くん」と一緒に仕事をしているちずが話す。
「この先も本当にやっていけんのかなぁって不安になるし落ち込むしイライラするし、あーもうなんか辛ーい!」と春田は悩みを打ち明ける。
初視聴時はなんで牧と帰らないのかと思ったが、もしかしたら牧には言えない悩みを聞いてほしくて、あえて一人でわんだほうに来たのかもしれない。
それを聞いていた鉄平兄が「あれじゃないか…ガレッジセールじゃなくて…」と言うのを聞いて「マリッジブルー!」と答えるちず。このやり取りは兄妹っぽくて面白い。

21:20~ 武蔵(吉田鋼太郎)の部屋に来た菊様(三浦翔平)と武蔵のシーン。ここでも菊様が武蔵に「家を出てきた」と悩みを打ち明ける。

チョコレートを作っている武蔵が菊様に話す。
「春田と牧の結婚パーティーがバレンタインデーなんでお土産に作るチョコレート作ろうと思って」
…手作りは重い。本人ならともかく、食中毒などもあるかもしれないし、長持ちする既成菓子が主流である。
「お二人も嬉しいでしょうね」と菊様は話すが、「さぁ、どうなんでしょうかねー」と答える武蔵。
喜ばれないかもしれないのを知っててやるのは非常にまずいと思う。誰のお祝いであっても。
 
二人(春田と牧)はかつての部下だったんでしょうと菊様に聞かれて、二人との関係を話す武蔵。
「春田のことが忘れられなくて、そんな自分が嫌で早期退職したんです」
「好きな人への想いを断ち切るために距離をとるというのは正しい方法かもしれない。
でもそれは、ただ単に目の前の問題から逃げているだけで、きちんと自分と向き合って区切りをつけるべきだったんじゃないか。そう思う日がいまだにあります」
 …うーん。2018連ドラ(以下、S1)の最終話で武蔵は教会で春田の本当の気持ちを試し、春田の背中を押して、春田は牧を選びフラれた。武蔵はこのときに勇気を持って逃げずに大きな区切りをつけたはずだ。
その武蔵に早期退職で針が止まったままと(今回の設定で)言わせるのは…ちょっと理解が追いつかない。
和泉(井浦新)に想いを伝えていない菊様には響いた言葉だとは思う。
ただここの武蔵の台詞はS1最終話の最後に基づくべきではなかっただろうか。あのときの武蔵は「披露宴をとっくにキャンセルした」とまで嘘をつき、とても格好良かったから。

→8に続く。

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