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リターンズ7話 ネタバレ考察&感想その2~音楽の力

3:48~ 和泉(井浦新)が春田(田中圭)から逃げた先にあったのは、"なんでもすっきり天空相談室"。そこに入るといたのは「すっきりしようか」と部長の武川(眞島秀和)。以前も書いたが、直属の上司が担当になりうる相談室は通常の企業ではあり得ない。

「当番制じゃなかったでしたっけ」と正論を話す和泉は促されるまま座る。
バレンタインのチョコをあげられなかった時に「むしろ(春田を)好きだと確信した」と言う和泉。やはり和泉が春田を好きになっていくエピソードが丁寧に書かれるべきだった。秋斗(田中圭/二役)の面影を重ねていた序盤とは違って、いつなぜどうして好きになったのか、疑問のままだ。
「決まった相手がいて(中略)略奪するなんて許されないことですから」和泉の話で「(相手は)春田か?」と気づく武川。
「好きな人はみんなで分かち合えばいいと思わないか」と立ち上がって話す武川は戸惑う和泉に対し「シェアだよ」と力説する。「シェア?」といぶかしがる和泉は「三日分の処方箋を出しておきます」とシェアしよう!と書かれた紙を渡される。
牧を愛してきた武川の方が病んでいるのだろうとさえ思った。

6:48~ 本社のシーン。オフィスを走るちず(内田理央)。おそらくぐずる吾郎(伊藤大空)を保育園に送るのに遅れたのだろう。
大丈夫だと落ち着かせるマロ(金子大地)と牧(林遣都)。「ちーちゃん、お茶飲んで」と落ち着かせるマロ。短い場面だがマロと牧の二人の優しさが染みるいいシーンだった。

7:24~ 客に物件を案内する春田と和泉のシーン。物件のカーテンを開ける春田とともに本社のシーンの音楽が終わる。このドラマの音楽のタイミングや選択もまた秀逸である。
「ルームシェアしようと思ってるんですけど」という客の「シェア」という言葉に動揺し春田に振る和泉。「全然OKっすよ。僕も学生時代ルームシェアしてたんですけど」と話す春田。春田は学生時代、関東ではない大学にでもいたのだろうか。
 
物件案内を終えた二人が話をするシーンが続く。「菊さん(三浦翔平)とは話せたんですか」と春田が聞くと結婚パーティーの回想シーンに移り、菊様が武蔵(吉田鋼太郎)の家にいることを春田は知る。
「もう(菊様は)戻っては来ないと思います」「和泉さんはそれでいいんですか?」
「菊が決めたことですから」
そう話した和泉に秋斗のものまねをして励まそうとする春田。
そこで牧から電話がかかってきて、ちずが倒れたので吾郎を保育園に迎えに行ってほしいと頼まれる。あらかじめ春田と牧も保育園お迎えのメンバーに登録されているという。
直帰しようとする春田に和泉が声をかける。
「春田さんにとって牧さんはどんな存在ですか」
突然の質問に戸惑いながらも春田は答える。
「一生一緒に…」「いてくれや?」
「はい、そんな感じです。俺にとっちゃ牧がすべてっていうか…」
これは三木道三のヒット曲Lifetime Respectをもじったやり取りであり、ご本人もXでポストして公式とリポストし合っていた。
牧がすべてと春田が言ったことは意義深い。

→3に続く。

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