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死んだらええねん!って死んだ人に叫んでも 7

視点をかえたらそこに見えてくるのは全く違う世界だった☆

※アメブロで2014年に書いた「自分史」を加筆・再考し掲載しています。


弁護士さんの力で
借金の返済を終えることができることになったあと

弁護士さんは
旦那の彼女だった女性を訴えるか
ということに焦点を変えてきていました。

10年以上
主人と付き合っていた彼女。

たぶん付き合いだした頃には
当時携帯電話がなかったため
家に電話をかけてきたこともありましたので
家庭があることは知っていたはずだよなあと。

いろんな思いがありました。

弁護士さんは
訴える準備をして待っていてくれました。

主人が亡くなったあと
彼女が引っ越した先の住所や
生年月日、実家の住所まで
見事に用意できているというね。

さすが。準備はやいです。

「どうする?もう内容証明送ったらはじめられるけど?」
っていう段階になっていました。

弁護士さんからはその後、
ビデオをみたことをものすごく驚かれて呆れられて
ちょっと怒られましたが。

自分で「観たからこそ」
わかったことがありました。

夜更けに子どもたちが寝静まるのを待ってからでも、

心臓が飛び出そうなほどバクバクしても、
主人が他の女性を抱くという屈辱的画面を正視してさらに
巻き戻してみなおしても、

過呼吸の中、必死で片付けながら一人救急車呼んでも、

それでも後悔しない「自分で決めれた私」
わたしらしい生き方だと我ながら思います。

「訴えるのはやめますね。」

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ものすごい決意で観たビデオにはね、
確かに「二人の情事」
の一部始終が録画されていました。
(淫靡な言い方だな)

ただね
もうこれ言っちゃうね?

最初の数十分
洋服?タオルのようなもので
必死でカメラのおき場所を探っている主人の姿。

そして

行為の最中も
時折カメラの位置とアングルを気にしながら行為に及ぶ姿。

行為が終わったあと

彼女が立ち上がろうとしたとたん
慌ててシーツらしきものを投げて(わからないように)
カメラを隠す姿


・・・・まあ。

ここホントウはちょっと微妙に小さい字で書きたい気持ちにもなるねんけど。

亡くなった人のこと
こんなにあからさまにいうて
いいんでしょうかってのも確かに思うけど、

これをちゃんと伝えることのほうが
私にとっては主人の不名誉じゃないと確信しているので
書きます。

そんでこれは
天国の旦那に言いたいねんけど

やっぱちょっと
ヒイたわ、その趣味な。

で、
結論言うね。


つまり
私は自分でビデオを見てみてわかったの。

「彼女自身は撮られていたことを全く知らなかった」

私自身がビデオを観たからこそわかったんです。

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わたし、
「裸でこーんな風にカメラ目線で楽しんでるヘンタイ」
(ううん、どっちもヘンやけど)を
ずっと想像して苦しんできたのだと思う。

そのまま訴えたとしたら
もしかしたら、なにが起こったかは、してないことは
わからないけど

たぶん、その間ものすごく大きな嫉妬や怒りを続けることになったり、

争うことでいろんな痛手を味わうことになったとしたら。
もういいなって思いました。

もう、
さすがにわかったよ。

相手を痛めつけても
私はしあわせにはなれない。

あのとき自分でみて決められて
本当によかったなと思います。

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でね、

同時にね。
これは想像でしかないんだけど
いろんなことが腑に落ちたんです。

「全て確かめてみたら?
他のビデオは、ふたりで楽しんでるかもよ」
って思う人もいるかもしれないけど

全部みる必要もわたし的にはないです◎

てか。
もう二度とみたくないわ!(笑)


腑に落ちたこと。

それはほかにもたくさんでてきた行為中の写真。
彼女の裸体の写真。


すべて「彼女のカメラ目線のもの」はなかったり
眠っているところだったりだったの。

あーそうか。

だからこそ
「自分の部屋にあったのだー」ということ。

よくよく考えたら
「二人で楽しんだビデオ」なら
彼女の家にあればよくって

うちに、持って帰ってくる必要はないのだわ・・・・。

全く困った『癖』(ヘキ)だよーーーーーー

弁護士さんは
旦那のこと呆れてました。
私以上にヒイてたし、
そんなビデオをみたわたしにもヒイてた。

えへ☆

で、当時は
二人で、いっぱい悪口いいましたよ。

でもね、弁護士さんがね
最後に言ってくれたんです。

「もうさあ、
長くひきずってちょっとのお金とろうとして・・・で
疲れてってする必要はないってことなんでしょ。

まあ。

ゆうあさん。もうこれですっきりおわってしあわせになりなー♪」

(*′艸`)*′艸`)*′艸`)ウンウン

そうやな。
あたし、しあわせになろう♪

そう思いました。

△▼△▼△▼△▼

彼女への怒りはどこにいったのでしょう。

なくなったっていうのも、
ちょっとええかっこしいやったなて
当時を思い出しています。

許す、ではない
かわいそうに思う でもない。
感謝 もちと違うなあ(笑)

ほんまに、人の気持ちっていうものは
奥深く、機微があり
ややこしいこともある。

でもそれが
生きてるってことやなって回想しています。

私の
「不幸せになりたい」「かわいそうっていわれたい」
っていう思考が生み出した

私が自分で書きあげた
「旦那を奪われるかわいそうなわたし」
っていうシナリオの登場人物。

もうこれやめようって思いました。

そしてこのことで
「自分で決めたこと」が
自分で納得いく状態になったことに

私は少しだけ
自分の進歩をかんじることができていました。


もちろんそれからも、
「波乱万丈劇場」をたま~に繰り広げてて

なんで?ってなりながらしばらく生きてましたけどね。

いろいろありながらの
伸びしろのあった、当時のわたし。

でも今だって
いっぱい知らないのびしろあるんじゃないかなあ。(笑)

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帰り道

夕焼け空にむかって

「だんな、ほんま、アホやんな」
って言いました(笑)

でもなんか
アホですかね?わたしって

そんな男性心理を全く不謹慎に
「ちょっと腹立つけどかわいいじゃないか・・・・」
(すっとこどっこいなスケベだけど)
と思っちゃったんです。

老後の楽しみにでもしようとしてたんかなー。
アホやなーーアホーアホー
も~~~~しゃ~ないなあ~(笑)

その日の帰り道で買った10枚だけの宝くじ。
3300円戻ってきました。

何かを手放したんやね。

この「ちっこいツキ」
結構今もなが~く続いてます♪

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