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【日々の学び】繊細さんと教育環境

こんにちは!
アロマで起業を目指す
yuAReT(ユアレット)です。

今日はタイトルの通り、
繊細さん、発達特徴がある子の
教育環境について
息子くん(小1)のここまでの歩みを
振り返りながら、考えたいと思います。

子どもたちをカテゴライズ

私には2人子どもたちがいます。

息子くんは6歳で小学1年生、
繊細気質で、
こだわり、癇癪、感覚過敏など
ASDに区分けされるような特徴があります。

保育園時代は月1で療育を受け、
現在は放課後デイを学童と併用し、
年長時点で発達検査は言語が平均以下でした。

娘ちゃんは3歳で年少さん、
現時点で定型、
食物アレルギー多めで給食配慮ありです。

発達特徴に気づいたきっかけ

息子くんのターニングポイントは
3歳の時点で保育園の先生から
「発達支援センターに相談をお勧めする」
と言われたことがきっかけでした。

極度に切り替えが苦手、
一度指摘されるといつまでも引き摺る、
癇癪を起こし手がつけられない時がある
といった状況がありました。

その後支援センターを尋ね、
その場での心理療法士さんによる療育に
月1で通い始めました。

火がついたら手がつけられない

息子くんの特徴

彼の特徴を列挙してみると

・ほかの子より群を抜いて切り替えができない
・自分の意思が通らないと癇癪を起こす
・想定しないような細かなこだわりがある
 (ふりかけの一粒が横の皿に入ったら気持ち悪いから食べれない、など
・こだわりが通らなかったり、反したり、乱されたりすると癇癪を起こす
 (腹の底からの大絶叫、殴る蹴る、物を投げる、床にひっくり返って暴れる)
・相手にこだわりを強要する時がある
・複数の口頭指示は咀嚼できずパニックになる
・スピーカー音など鼓膜が揺れるような音を極端に嫌がり、
 号泣するほど辛く負担がある。聴覚過敏の気がある
・言語運用が苦手で、発話内容が意味をなさない時がある
 (発達検査では定型ラインをやや下回っている)
・言葉の意味が相手に通らず、癇癪につながることがままある
・先の見通しが立たないと不安が強い。
・未知の状況を極度に嫌がる。床に這いつくばるほど拒絶する。
・未知の世界、内容が苦手で踏み込みたがらない。

素敵なところもたくさんあります。

・明朗で人を笑わせるのが好き
・スイッチが入ると学業にも集中して意欲的に取り組む
・人に配慮し、気遣う。親切にする
・年下へのフォローが手厚い
・数字や図形、ブロックが好きで、構築が上手
・視覚で捉える力があり、デザイン的な表現をする
・写真から乗り物の模写も遠近感や構造を捉えていて上手
 (好きなものをよく観察していると思われる。
  発達特徴の例にもある、人の絵は苦手。頭足人になりがち)
・音楽のメロディラインや特徴をすぐ捉えて再現する
・発想豊かで、資材をみるとすぐに乗り物づくりを始める
・幼児の頃と比べて、オンとオフを弁えている。
 ぐっと堪えて毅然と振る舞おうとしている時がままある(母泣ける)

就学時の葛藤

私が私立小出身でもあるせいか
年中さん時代は受験するか否か、考えました。

彼の性質上合わないだろうなとは思いつつ
お教室体験を経て彼の意思を確認すると
「疲れちゃうから嫌」とのことだったので
SKIPし、公立校に行くことにしました。

年長さん時代は1年かけて、
普通級か支援級に行くかを
行政サポート機関と面談し、
支援級の見学をしながら検討して
ギリギリまで悩みました。

普通級か支援級か

サポート機関からは支援級を勧められました。
彼の繊細気質は不登校リスクが高く
個別で目が行き届き、
ケアをしやすい環境の方が
そのリスクを最低限にできるという見解だったのです。

支援級なら担任と毎日
連絡帳で様子の共有もできて、
手厚くストレス軽減ができる。

確かにそれは安心感があります。

ただ見学した支援級は
1〜6年生が混在する8人構成(定員MAX)で、
言葉を発する子たちがあまりおらず、
個人のペースで勉強をしていました。

息子が入れば支援級は2クラス編成になり、
4人・5人などさらに分けられるとのことでした。

その様子を見て、「よし、ここにしよう!」
とは思えませんでした。
息子くんは言葉の運用は下手ですが
基本的には挨拶もするし、
笑顔で目も合うし
自分の意見も主張し
キャッチボールもまぁまぁ成り立ちます。

ここだと彼、
繊細さが裏目に出て
周りに気を遣うんじゃないか?

ふと過りました。

学校への練習として通っている
知育教室のおかげで、
数字や図形は得意ですし
40〜50分座っていることも
問題なくできます。

秋も深まり、
本人の学校見学も終えて、
それまでは学校について聞いても
「よくわかんない」というばかりの息子くんでしたが、
最後は
「友達をたくさん作りたい」
という彼自身の意思を示してくれました。

それを達成するには
クラスメイトが一定数いて、
会話が成立する普通級がいい、と
すんなり私の思考もまとまり
機関に意思を伝えました。

普通級へのリスクヘッジ

そして保険として、
通級の拠点校になっている
小学校の学区に転居しました。

通級は入学後、
担任との合意の上でないと利用できないため
入学前から通級利用の相談はできません。

もし普通級で通学してから、
やはりスポットでケアも必要だとなった時、
通級に通う余地も残しておきたい。

ただ通級は全ての学校にある訳ではなく、
拠点校で展開されているものです。
拠点校でない場合は、
毎回保護者が送迎する必要があり
平日の◯時間目に連れて行き、
終わったら普段の学校へ連れて行き…という
保護者の負担が発生します。

フルタイム正社員には「ちょっと無理」な対応です。
だからといって、
子供には健やかに学びに行ってほしい。

学校=苦しい場所ではなく、
大変なこともあるけど、
楽しさがある場所だったり
ちょっと一息つくこともできる、
安心できる人もいる、
そうなったらベターです。

今の彼にとって、
私が選べる最善の選択肢、と思って
この選択をしました。

そして彼の特徴は入学前から学校に伝え、
機関経由で入学式前に
事前見学の依頼をしました。

学校は快く受けてくださり、
3月末に伺うと
担任となるベテラン女性の先生
(当時担任とは明かされていませんでした)
通級の先生、支援級の先生の3人が付き添って
下駄箱の位置確認から、
当日の流れに沿って
学校内を案内していただきました。

玄関前で名札をとり
入学式のセットが済んだ体育館で
椅子の位置をチェックし、
教室までの動線、席の位置、流れの確認...

本当に丁寧に、手厚くケアしてくださり、
この先生方にならお願いできると感じました。

4月へのリスクヘッジ

4月1日から慣らし保育の要領で、
学童に通わせました。

運がいいことに、学童の先生には
保育園で大好きだった先生に雰囲気のよく似た方がおり、
それにすごく安心感を感じたようでした。

転居したため
保育園のお友達は学校にも学童にもいません。

初めは午前中の1時間、
次の日は2時間、
その次はお昼まで、
お昼ご飯を食べてお迎え、、と
入学式まで刻んで毎日通わせ、
場や人に慣れてもらいました。

顔見知りもその間に作り、
新しい居場所として腹落ちする時間を作ったこともあり
3月の事前チェックもあったおかげか
入学式は不安もなく迎えることができました。

娘ちゃんに釣られてオムツ卒業

彼の最大のネック、それは
言語でも癇癪でもなく
オムツが外れきっていないことでした。

排尿は問題ないのですが、
排便がトイレでできなかったのです。
穴に座ること、水がはねることに
異様な程恐怖を感じていました。

色々試したものの
癇癪やパニックが起こり、功を奏さず
担任の先生に心配事として共有している状況でした。

並行して、行政へ申請していた
娘ちゃんの転園願いが3月末ギリギリで通り
新居近くの子ども園に通うことになりました。

そこではオムツを履かない、というルールがあり
いくらでも失敗していいから
パンツを履くべしというところで、
それまでゆるゆると
「少しの間パンツを履いてみようか」と
進めていたトイトレが
急にスパルタ式になりました。笑

もちろん叱ったりはせず、
「練習中なんだから大丈夫」と安心感を持ってもらいつつ
「濡れちゃったから取り替えようね」と
淡々と着替えをさせます。

娘ちゃんは「失敗」に対して
人並みにがっかりしたり、傷ついたりはしますが
やりとりを繰り返すことで「あー漏れちゃった」と
ニュートラルに報告してくれるようになりました。

繰り返し繰り返し、
お着替えをもりもり持たせながら
GWには一日パンツで過ごせるようになりました。

ここが息子くんとの違いだなと感じます。
息子くんにはちょっとのズレ、
ちょっとのミスが許されません。
それは烙印になり、
人生が終わったような
衝撃と悲しみを感じてしまいます。
そこから「もうやらない」と閉じてしまいます。

娘ちゃんには「大丈夫だよ」という
他人の声を聞く余地があり、
「そういうものか」と受け入れる余裕がある。
「ショックを受けなくていいらしい」と
スタンスを変更できる。

育てやすさの差でもあり、
生きやすさの差でもあるなと感じます。

さて、娘ちゃんが怒涛の勢いで
トイレでの排便を成功させたところ、
それまで娘ちゃんへのトイトレ指導と
サポートをしていた息子くんに
とても響いたようで

ある日黙ってトイレに行き、
黙って排便を成功させたのです!!

異様にトイレットペーパーが消費されていて
びっくりしましたが笑、
「娘ちゃんができたんだから」などの声掛けはしていません。
傷つくリスクの方が高いからです。

娘ちゃんの頑張りと、
失敗と成功の様子を間近で見て
やってみようと思えたのかなと、推測します。

晴れてほぼ同時期に
息子くんと娘ちゃんは
日中のオムツを卒業したのでした。
正に獅子奮迅とはこのこと、
3月に箱買いしたおむつだけが残りました。笑

GW明けの個人面談で
担任の先生が心底ほっとされて
喜んでくださったのが印象的でした。
お給食も始まったし、もし漏らしてしまったら
自分が一番先に気づかなくては!と
5限目には息子くんの様子を特に
注意していただいていたそうです…
ありがたい。

よかったよかった

繊細さんにはリスクヘッジを

よく言われる、
「先々まで考えても仕方ない。
そうなってから考えればいいじゃない」
というアドバイス。

もちろんそれが適した人、
状態、パターンがあると思います。

でも、繊細さんはそうじゃないのでは?
私はそう考えます。
以下は
ここまでの息子くんに関わってきた
同じく繊細さんな私の学びであり、

現在彼が学校に、学童に、習い事に
当たり前に通えているという結果を
出してくれていると感じています。

・本人の意思を尊重して否定しない。

・彼の中から動機が生まれる機会を作りつつ、
 試しつつ、無理強いしない。

・しんどかったら無理をさせない。

・甘えていたら弱音を聞いて、抱きしめるけど
 赤ん坊扱いはしない。
 成長に応じた自立を促す。


・質問に対して、親は「仕方ないんだよ」
 「そういうものだから」という言葉に逃げない。
 わからなかったら一緒に調べる。考える。
 親の意見を「一個人の意見」として言う。

・相手の性格、特徴、弱点、陥りがちな思考、
 行動パターンを味方に共有する。

※味方:学校の先生、習い事の先生、放課後デイや
 小児神経科の先生、親族、深く信用できる友人など、
 その子を育てる上で関わる方たち。

・共有した上で目的を果たすための工夫や、
 陥りやすいネガティブが致命的にならないリスクヘッジを行う。
 アイディアを出し合う。

※目的:その場で安心できる。行動に集中できる。楽しめるなど
※ネガティブ:不登校、人間関係やコミュニケーション上で受けるダメージなど

皆さんの今日がやさしい日でありますように。

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